針仕事 肆拾捌 突然の茶番-弐 20万ひっと御礼噺-弐 ページ48
「それでねぇ、Aちゃん!聞いて欲しいのだよ!!」
「エリスお嬢様へ……では、無いのですか?」
「違う。贈りたい相手は自分より年下だけども、エリスちゃんよりは年上だよ」
「そうですか……」
森様にエリスお嬢様以外の女性……想像がつきません……
「Aちゃん、ひょっとして何か失礼な事考えなかった?」
「い、いえ……あ、そうです、その方はご趣味は?何かきっかけになるかもしれませんし」
「趣味?趣味かぁ……あんまり知らないなぁ……いつも世間話しかしないし」
「?そうなんですか……どうしましょうか……」
「あぁでも、手先が器用なのは聞いたよ。よく何か作ってるのを見せてもらってるし」
「そうなんですか?」
ふむ……手先が器用……
「リンタロウいたー!!」
「え、エリスちゃん?如何したんだい?」
「リンタロウ、仕事行くって云ったけど聞いたわよ!私に内緒でタマに会うなんてズルイわ!!」
「え、ご、ごめんね!?」
「お久しゅうございます、エリスお嬢様」
「タマ、聞いたわよ?風邪で寝込んだんですって?」
森様は何やら焦っておられますが、エリスお嬢様に挨拶したら私を見て指を指されて中原様しか知らないはずの事を暴露されてしまいました……!?
「う……ど、何処からの情報でございましょうか?私にはさっぱり……」
「嘘!顔に書いてあるわ!」
エリスお嬢様にまで怒られてしまいました……やはり、ちゃんと生活調子は崩してはいけませんね……!!
「リンタロウ、丁度良いわ、タマに美味しいご飯に連れてってあげて」
「え、エリスお嬢様、お気遣いありがたいのですが……外食はあまり……その」
「タマがいけないのよ?!お仕事するのは良いけど、倒れたら意味無いの!!」
ご、ごもっともでございます……。
針仕事 肆拾玖 突然の茶番-参 20万ひっと御礼噺-参→←針仕事 肆拾漆 突然の茶番-壱 20万ひっと御礼噺-壱
1341人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【文スト】居酒屋からはじまる物語【中原中也】
【H×H】「ハンター試験に進出しても私は私で変わりなく、元気一杯突き進む!」【フ...
もっと見る
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アズサ - コメント多くてすみませんじゃ! (2019年10月4日 17時) (レス) id: a3eaf9827b (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 中也呼び (2019年9月5日 9時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 雨ニモマケズ^言^ (2019年9月5日 9時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 龍之介ドS (2019年9月5日 8時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
アズサ - 頑張ってくださいね! (2019年9月5日 8時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ