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Trauer 12 ページ13
「よく見ればわかるかもしれないよ?」
「ごめん、分かんない」
私の頭上を飛び交うその会話がなんともいたたまれない。
私が紛らわしい容姿をしていることは自覚済みなので、殊更傷ついたりはしないけれど。
「そうだ、こいつはまだ自己紹介してないだろ? こいつは
「おい、迅…………」
勝手に自己紹介された故か嫌そうに顔をゆがめる五月女先輩。
あまり新参者が増えるのを好ましく思っていないのかもしれない。
ふと、彼と目が合う。
どうしたらいいか分からずとりあえず笑ってごまかした。
「よろしくお願いします」
「…………あぁ」
無愛想な人と愛想のいいひとの差が激しいな。
愛想がないのは正直叔母さんの息子もそうなので、特に何も思わない。
本当にここでやっていけるのかな…………。
そんな不安がよぎった。
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作者名:猫鞠 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=neconuco
作成日時:2021年3月7日 1時