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俺の話が終わった後にこの部屋から移動し伊野尾の様子を見にいった二人。
わずか数分後その二人から連絡が入った。

“いのちゃんの目が覚めた”

とだけ大ちゃんから送られてきたのを見て俺たちは早急に彼の病室へと向かった。
もし移動しているところを看護師さんに見られていたら間違いなく俺たちには雷が落ちていたことだろう。
上がった息を整ええてドアを勢いよく開ければベットに身を預けながらも話す伊野尾とそれを囲むようにして座っている大ちゃんと高木の姿がそこにはあった。

「薮、お前もかよ。なんでこうも挨拶なしに入ってくるんだよ。一言くらいあってもいいいだろ」

いつもの調子でケタケタと笑う伊野尾。
医者から聞いた話では当分起きないと聞いていたのに一体どうなっているんだ。

「俺トラックに轢かれたらしいね。大ちゃんに聞いた。でもまぁ、痛いの腕だけだしそれほど心配しなくてもいいよ。何も死んだわけじゃないんだしさ。」

俺たちが全員伊野尾の周りに来た時にそう言い放った。
困ったようにそう言われて改めてこいつが心配されることが苦手だったことを思い出す。

「ところでさ、山田は?あいつは大丈夫なの?」
「山田?ちょっと頭打ってるのと細かな外傷。お前よりは軽傷」
「そっか、頭打っちゃったか。俺が押し除けた時かな」
「ちょっと待て、押し除けたってどういうことだ」

こいつは軽い口調で爆弾発言を落としていく。
そういえば、トラックに轢かれた伊野尾はさておきなぜ山田が怪我しているのかは不明なままであった。

「どうもこうもないよ。元々山田が轢かれかけててそれを俺が山田のこと押し出したんだから。少なくとも、俺と一緒に轢かれてないならよかったわ。」

淡々と語られる真相に思わずため息が一つ。
大まかにいえば、山田が轢かれかけていたところを伊野尾が庇い、その時に押し出された勢いで山田も頭を打ったということなのだろう。
シチュエーションとしてはないとはいえないもの。
というかこの状況下であれば最も整合性が高く、俺たちを納得させるものであった。

何となく話し終わったタイミングでそういえば、と思いつく。

「そういえば、お前らナースコール押した?起きたら押さないとだろ」

揃いも揃って、あ。と全く同じリアクションをとる三人。
病人の伊野尾はさておき、何で高木と大ちゃんが忘れているのだ、という不満はどうにか溢れるのを阻止できた。
伊野尾が起きたなら山田もすぐに。
そんな希望を胸に抱いけた。

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米山瑞稀(プロフ) - なにわ男子 (3月26日 20時) (レス) id: a504ed4635 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠璃 | 作成日時:2024年2月14日 20時

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