其の二 ページ47
ベルゼブブ「お前っ……」
鬼灯「鬼灯です」
ベルゼブブ「何でもいいよ俺サタン様の右腕だよ!?キャリアだよ!?同類じゃん気ィ遣えよ!」
鬼灯「「ベルゼブブ(蝿の王)」と鬼灯(魂を導く提灯)じゃ大分差がありますけどね」
ベルゼブブ「俺の名付け親アアアアアアアア!!」
鬼灯「あと私は…」
獄卒「鬼灯様!?鬼灯様じゃないですか!」
昔の同僚なのだろうか。獄卒が鬼灯に話しかけてきた。
鬼灯「おや、お久しぶりです」
獄卒「A様まで!これはどうも」
知り合いではないが軽く会釈しておく。
獄卒「補佐官になられてもう何千年ですか?我々鬼の誇りですよ。A様も大出世なさって」
鬼灯「いいえ、私などまだまだです。コピー取りや血の池掃除の下積み……懐かしいです」
貴方「私もそうですよ。補佐官になってまだ二千年程しか経っていませんから…知らないことはまだたくさんあります」
獄卒「ハハハ、ではまた」
獄卒が去るのを見てから…
鬼灯「キャリアではないのですが……
」
ベルゼブブ「うおおおおおおエリートかと思ったら最凶の叩き上げだ、この補佐官共!!」
ベルゼブブ「(やべェェェェェ超怖えよ。この世(というかあの世)で叩き上げほど手強いもんはねーからな……メンタルHPが計り知れない…)」
貴方「ベルゼブブ様はキャリアなのですね。御立派です」
ベルゼブブ「(やめてくれっ!!俺のメンタルは繊細なんだっ……!!)」
鬼灯「いいんじゃないですか。いばれる立場なのですし……」
金棒を肩にトントンと当てながら嫌味ったらしく言う鬼灯。
ベルゼブブ「(ギャアアアアアアアアア)」
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作者名:梅雨 | 作成日時:2018年5月21日 0時