其の一 ページ38
空には烏天狗が飛び交っている。
烏天狗警察のポスターを見るシロ。
鬼灯「シロさん」
シロ「あっ、鬼灯様とA様」
貴方「非番ですか?」
シロ「うん!散歩中!俺、散歩大好き!俺の中で今一番熱い!散歩!!」
貴方「……犬ですからね」
シロ「…でも、たまに白いフワフワがあっていくら追っかけても捕まらないの。何…アレ…怖い…おばけ?」
鬼灯「それは多分貴方の尻尾ですよ」
シロ「鬼灯様とA様はどっかへおでかけ?」
貴方「烏天狗警察にちょっと」
シロ「ケイサツ?何かしたの?免停?」
鬼灯「…地獄に免停はありませんよ…車に自我があるので」
。 。 。
シロ「ん?」
何かを疑問に思うシロ。
シロ「アレ?鬼灯様とA様って…悪いことした亡者を裁いて責めるんだよね?」
鬼灯「はい。そうですね」
シロ「じゃあ警察って何?何するの?」
地獄の警察の役割が理解できていなかった。
鬼灯「……ああ、まあ要するにですね、獄卒や妖怪の違反行為を取り締まる機関です。他に逃亡した亡者の捜索等もしてくれます」
シロ「そっかー……そういえば前、亡者が何人か脱走したよね?その時も警察は動いてたの?」
貴方「そうですね。あの時は私の方が亡者を見つけたのがたまたま早かっただけです。警察は動いてくれていましたよ」
※参照「衆合地獄での事件」より
シロ「そうなんだ!」
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作者名:梅雨 | 作成日時:2018年5月21日 0時