検索窓
今日:6 hit、昨日:13 hit、合計:50,072 hit

其の一 ページ17

酔って倒れている桃太郎を指差し笑う白澤。こちらも酔っている。

閻魔「あ〜〜〜飲み明かすのって「日本の伝統」って感じするな〜〜〜」

鬼灯「因習ですよ。ホラホラ、空気なんて読まなくていいですから帰りたい人は帰りなさい」

貴方「今帰らないと大王の自伝語りが始まりますよ」

梅酒を飲みながら告げるA。

獄卒「帰るぞォォォォ!!タイミング作ってくれてありがとう鬼灯様A様!」

蜘蛛の子が散るように静かになった。

鬼灯「…叫喚地獄の亡者共と同じですよ。これじゃあ」

桃太郎「叫喚地獄?」

鬼灯「まァ平たく言うと酒乱の堕ちる地獄です」

貴方「あそこの16小地獄は全て酒絡みです。酒乱の巣窟でしてね……」

扉が開き一人の獄卒が来た。

獄卒「あっ!いた!!大王!鬼灯様!A様!」

獄卒「叫喚地獄の亡者共が雑用係・八岐大蛇(やまたのおろち)の持っていた酒を奪いました!!!」

鬼灯・貴方「どういうことですか!」

貴方「せっかく更正施設(叫喚地獄)でリハビリ(禁酒)してたというのに…!」

白澤「亡者リハビリやってんの?」

桃太郎「(そして八岐大蛇は雑用やってたんだ……)」

獄卒「もう「帰って来たヨッパライ」フルコースでドンチャンベロンベロンです!」

鬼灯「歌詞は微妙にマッチしていますが地獄で「天国よいとこ」などと歌われては屈辱です!」

白澤「正確だけどよく解らん分析するな。お前は」

閻魔「鬼灯君ワシも行くよ!」

鬼灯「大王はどうぞここにいてください。ボス(上司)は会議室にいていいのです。事件が起こっている現場へは私達(部下)が行きます」

閻魔「鬼灯君……カッコ良く言ってるけど要するに厄介払い!?」

鬼灯「うん目立つし邪魔!!!」

タメで言い放つ鬼灯。

桃太郎「何か手伝いましょうか?」

貴方「あそこの亡者はとにかく“タチ”が悪い!危険ですからついて来なくていいですよ」

白澤「…そう言われると行きたくなるよね」

其の二→←溢れ返ってきたヨッパライ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:鬼灯 , 鬼灯の冷徹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梅雨 | 作成日時:2018年5月21日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。