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類「Aくん、そろそろ仲良くしようか」
ある朝、いつも通り授業をサボって屋上に行くと
神代先輩だけがそこに居た。
会うなり「仲よくしよう」って何だろう。
そう思いながら、私は神代先輩の隣に座る。
類「僕の事を先輩として扱うのは良いけど、瑞希くんと君は同学年だろう？
名前で呼んだらどうかな」
『暁山さん、怒らないかな。 そんな勝手に』
類「瑞希くんだって君の事を呼び捨てだろう？
それに、そんな事では怒らないさ」
『……瑞希』
本人が居ないくせに、そう呼ぶと神代先輩は微笑んだ。
響きが綺麗で、良いなぁ。
『綺麗な名前だよね… “ 瑞希 ” も “ 類 ” も』
類「自分の名前の事なんて考えた事も無かったな」
『私に名前を付けてくれた親は、私がこんな事になっているなんて
きっと知らない。 私が言いたくないだけだしね』
類「僕は好きだよ、Aという名前」
机の上に書かれた自分の名前と悪口。
「死ね」とか「うざい」の中にある、自分の名前。
吐き気がした、自分の名前が嫌いになるほど。
瑞希「さっきから聞いてたけど、話の内容重過ぎ」
『！ 瑞希……』
類「やあ、今日は遅かったね」
瑞希「ちょっと先生に捕まってただけ。 それで？」
『Aっていう名前が嫌いっていう話』
瑞希「だからそれは聞いてたって、今聞いてるのは…」
瑞希が私の肩を掴む。
まっすぐ見つめられて、動けなくなる。
瑞希「Aは、その名前が嫌いなの？ 今でも」
『…今は、ちょっと好きだよ。 神代先輩と瑞希が呼んでくれるから』
類「僕はAという名前も好きだし、Aくんも好きだよ」
瑞希「何？ 先輩、公開告白のつもり？」
類「本心だよ、Aくんという人間が好きなんだ」
こんなに笑ってばっかの人間が好き。
変人と呼ばれる理由にも頷ける。
私を好きだと、さも当然のように。
瑞希「…だって。 良かったね」
こんなの孤独じゃないじゃん、と言えば
確かに、と軽く笑ってくれた瑞希を見たのは初めてかもしれない。
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ramune(プロフ) - 空無さん» こちらこそ感謝です！ (8月18日 8時) (
レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
空無(プロフ) - 続編感謝です！ (8月18日 8時) (レス) id: ce1eb79c94 (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - 廻慧さん» ありがとうございます〜！！！同じ受験生でしたか！！ほんと勉強しなさ過ぎて私はやばいです……笑 心強いです、一緒に頑張りましょう！！ (8月18日 8時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
廻慧 - 続編おめでとうございます！私も受験生なのでお互いに頑張りましょう！ (8月18日 8時) (レス) @page46 id: 6c38b128dd (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - さふゆわさん» さゆふわ様〜！ありがとうございます〜！！続編今日作りますね！！！お楽しみに！ (8月18日 7時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年7月17日 21時
