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〜瑞希side〜


いつも通り、居場所を求めに屋上へ向かった。

目の前に広がるのは快晴の空と、


今にも飛んでいってしまいそうなA。


Aの事は知ってた。

校内で「優しすぎて鬱陶しい」と言われていた子。

でも、やっぱり目の前で人が死ぬのは見たくないから

思わず腕を引っ張って止めた。

その後すぐ、先輩が来てAを『孤独な仲間』に入れる事になった。

皆みたいにヘラヘラしてるのは好きじゃない。

うるさいし、どうせボク達みたいな人を嗤うだけだから。

でもAの笑顔は何か違う。

「笑うのに慣れる」って、相当な時間が掛かるはず。

それをずっと独りで耐えたのなら、Aもボク達と似てるかもね。


〜夢主side〜


翌日になる。

今日も笑って挨拶するも誰も反応しない。

いつまでやるんだろうね、と馬鹿にする声が聞こえた。

そんな言葉、もう慣れたはずなのに涙が溢れてきた。

今日は全校集会が朝にあるから行かないといけないのに、

私の足は勝手に屋上へ向かっていた。

夏の暑い日、夏休みまで1ヶ月はある今日。

居るかもしれないと、淡い欲望を抱いてドアを開けた。


類「おや、今日は随分と早いね」


瑞希「来ても来なくても良かったけどね。

  Aが全校集会に参加しないとか珍しいんじゃない?」


振り向きざまに私に声を掛ける『孤独な仲間』。

馬鹿にしていない、それだけは分かった。

我慢していた涙が頬を伝って零れ落ちる。

暁山さんは、そんな私を横目でちらりと確認しただけで

神代先輩も特に慌てる様子は無く、自分達の間の床を叩いた。

「ここにおいで」と言っているかのように。

ぐずぐず汚く鼻をすすりながら、そこへ座る。


瑞希「先輩にとってはAもネタの1部って事なんだね」


類「そうだね、でも日頃の景色もネタの1部だよ」


泣いている私を慰めもせず、淡々と話を続けている2人。

それでも私の心を満たすのは、他の人と全然違うから。


隣に座ってくれているだけで『孤独』は満たされてしまうから。


────


合計800hit超え、お気に入り登録40人超え、

ありがとうございます!

更新できず、すみませんでした。

夏休みに入ってので、これからは大丈夫だと思います!

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設定タグ:プロジェクトセカイ , 神代類 , 暁山瑞希   
作品ジャンル:恋愛
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ramune(プロフ) - 空無さん» こちらこそ感謝です! (8月18日 8時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
空無(プロフ) - 続編感謝です! (8月18日 8時) (レス) id: ce1eb79c94 (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - 廻慧さん» ありがとうございます〜!!!同じ受験生でしたか!!ほんと勉強しなさ過ぎて私はやばいです……笑 心強いです、一緒に頑張りましょう!! (8月18日 8時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
廻慧 - 続編おめでとうございます!私も受験生なのでお互いに頑張りましょう! (8月18日 8時) (レス) @page46 id: 6c38b128dd (このIDを非表示/違反報告)
ramune(プロフ) - さふゆわさん» さゆふわ様〜!ありがとうございます〜!!続編今日作りますね!!!お楽しみに! (8月18日 7時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ramune | 作成日時:2022年7月17日 21時

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