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橙Side


しょっぴーと舘さんのやり取りを後ろから見ていた龍太くんに
袖をくいくいと引っ張られて振り向くと、
そこには少し戸惑った表情をした龍太くん。


「…何か気まずいんやけど」

「くふっ(笑)」

そりゃあさっき出会ったばっかのお兄さんたちが
イチャイチャしてるんやもん、そうなるわな。

そう思って龍太くんごめん…!と心の中で謝った。


「大丈夫なん?」

「分からんけどちょっと心臓バクバクしとる…」


未だイチャイチャ?わちゃわちゃ?してるしょっぴーと舘さん、
それを囲んで笑い合う四人の後ろで
こそっと声を掛けてきた龍太くんに小さく答える。

俺は今日、しょっぴーに伝えなければいけないことがある。

まだ出会ったばかりなのに
気の合う龍太くんにはめめのことをすぐ教えた。

年下の可愛い恋人(男)がいるって。

スマホの写真を見せると、
えらいイケメンやなぁって言ってたけど。

俺の前のめめはすっごく可愛いんだって力説したら
熱量が凄かったのか、撃沈してそれ以上は聞いてくれなかった。


「理解してくれたらえぇな」

「うん…」


ただそのめめちゃんを、
まだ恋人としてしょっぴーに紹介出来ていないと伝えると
すぐに龍太くんは察してくれて。

お前大丈夫か…?って、
今日の放課後に紹介するって言ったら
心配だからとついて来てくれることになった。


「お前の兄ちゃん相当お前のこと好きそうやもんなぁ…」

「初対面やのによく分かるね」

「分からん方がおかしいやろ。めちゃめちゃ○○○○やん」

「う…その言い方やめて…」


後ろではこんな会話が繰り広げられているなんて知らないしょっぴーは、
舘さんたちと楽しそうに話している。

その笑顔が崩れるのかなと思うと怖いけど、
でもやっぱりめめの為のも男を見せたい。


「よしっ!」


そう思って気合いを入れた。


「康二くんっ!」

「康二くーん!」


電車から降りて改札を抜けると、
そこにいたのは愛しの恋人とラウールだった。


「…は?」


声が聞こえた途端
分かりやすく不機嫌になるしょっぴーには
未だに慣れない。

そもそも慣れたくは、ない。


「俺が誘ったんよ。着替えたんやね」

「うん。時間あったから」

「そっか」


さて、勝負はここから。

今ですら不機嫌なしょっぴーは、
はたして俺らを認めてくれるのだろうか…





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真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました! (2020年12月14日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます!ありがとうございます! (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます!Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。0時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます!Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。0時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真夏野スピカ | 作成日時:2020年11月13日 19時

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