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青Side


授業も終え放課後になった。

康二の教室に迎えに行くと
楽しそうに室くんたちと話しているのが見える。


「康二!迎えに来たぞ〜」


ずかずかと、ここがさも自分たちの教室かのように入っていくとざわつく室内。

まぁ、いきなり上級生が入ってきたらびっくりするわな。

しかも六人もいるし。

見た目厳ついのもいるしそりゃあ恐縮するわ。

そんなことを思いながらも周りの生徒の反応は全て無視して
康二の席まで向かう


「なぁ、今日龍太くんも一緒でえぇ?」

「ん?」

「放課後話があるから集まろうって言ったやん!もう忘れたん?しょっぴー」


ちゃんと聞いといてよーなんて言いながら
ぷりぷり怒る康二が可愛いから、ついからかってしまう。

でもあんまりやり過ぎると本当に拗ねちゃうから
程々にするのがポイントね


「ごめんって!ちゃんと覚えてるよ。俺が康二の言うこと忘れるわけないだろ?」

「ほんまぁ…?」

「ほんまほんま。ほら、帰るぞ」

「うん。あ、自分で持つからえぇよ!」


まだ少し疑いの目を向けてくる康二のバッグを肩に掛けて先に歩き出すと、
焦ったようにちょこちょこと追ってくる。


「良いの。俺が持ちたいだけ。」

「彼女やん…。俺男やのに…」


ぷくっ…と頬を膨らませている奴が何を言っているのやら

そんじょそこらの女子たちよりあざといし、
そんじょそこらの有名人より可愛いぞ…?


「こいつはもう康二のこと女として扱ってるからな(笑)」

「やりすぎよなぁ…?」

「まぁ良いんじゃね?甘えとけ」


そんな俺らのやり取りを見てけたけた笑いつつも
俺のフォローをしてくれるふっか。

そもそもお前も康二に甘いって、俺ちゃんと知ってるからな!!!


「でもバッグくらいは自分で持ちなよ。そんなことまでしなくて良いよ翔太」

「…え。」

「康二だって嫌でしょ?甘やかすのは別に良いけど、ちょっと過保護すぎるよ」


でもそんなふっかとは違い、涼太には注意された。


「康二は男の子だもんね?」

「うん。甘やかされるのは嬉しいけど…。女の子扱いはやっぱちょっと恥ずいねんなー。」


初めての康二からの拒絶にそのまま崩れる俺。


「なっ…!そんななるっ…?」

「康二が…。俺の康二が反抗期だ…!」


涙目になりながら訴えると
涼太がめちゃくちゃ冷たい目で俺を見下ろしていた。

…ぴえん。





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真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました! (2020年12月14日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます!ありがとうございます! (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます!Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。0時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます!Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。0時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真夏野スピカ | 作成日時:2020年11月13日 19時

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