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黒Side
中学生になった。
「康二くんっ！」
「ん。おはよめめ」
「やっと中学生やね」
「うん！」
また同じ学校に通える事実に胸が高鳴った。
今までも一緒に登校はしていたけど、
休み時間に会えないのがストレスだったから、
やっと中学生になれて本当に嬉しかった。
そして…
「康二くん…」
「ん？」
「俺、康二くんのことが好きです。」
「えっ？」
「付き合ってくれませんか。」
「…」
急な告白だったけど
康二くんは男同士なのに…とか
そんなことは一切言わずに俺の目を見てくれた。
でも…
「ごめん。めめのこと好きやけど、恋愛として考えたことはない」
初めての告白は見事に振られてしまった。
「…っ」
分かってた。
そんな当たり前のこと。
でもやっぱりショックで、悲しくて。
涙が止まらなかった。
こういう時、いつもの康二くんなら
抱き締めて慰めてくれていただろうけど、
今日は無かった。
その康二くんらしい優しさが今はすごく辛い。
「これからも友達として仲良くしてくれますか…っ」
「当たり前やん。」
ずびずび鼻をすすりながら問えば、
困った顔で笑う康二くん。
これを機に諦めようと何度も思ったけど、
それは無理だった。
夏
「好きです、付き合ってください」
「ごめん」
秋
「康二くんのことが大好きです。付き合ってくれませんか」
「ごめんな」
冬
「大好きなんです。俺じゃ駄目ですか」
「ごめんな…」
何度も何度も告白したけど駄目だった。
自分でもしつこいとは思ったけど、
どうしても気持ちが抑えられなかった。
そして、卒業式前日。
いつもみたいに二人で帰る道すがら、
ふと康二くんが口を開く。
「今日で最後やんな…」
「えっ」
「一緒に帰るの。明日は卒業式終わったら家族と帰るから」
「そう、ですか…」
「楽しかったなぁ。めめとの登下校」
「…っ」
「しょっぴー達がいる登下校も楽しかったけど、めめと二人の時間も楽しかったで」
「…」
「じゃ、また明日な」
そう言って家に入ろうとする康二くんに走って縋りついた。
・
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真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました！ (2020年12月14日 0時) (
レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます！ありがとうございます！ (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真夏野スピカ
| 作成日時：2020年11月13日 19時
