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不意に、Aが手を叩いた。驚いて全員がAに注目する。Aは静かに語り出した。
貴「たった今、戦の勝敗が決しました。勝ったのは豊臣です。それ以外の兵は壊滅、だそうです。」
瞬間、広間がざわめいた。喜ぶ者、落胆する者、現実を受け止められない者・・・・。阿鼻叫喚、とでもいうべき光景だ。
そのざわめきを制したのはAだった。
貴「お静かに！」
凜、とした声が響き渡る。全ての音が波のように過ぎ去っていった。Aはその場の全ての人々を見回しながら言った。
貴「戦が終わっても、ここにいる皆さんは私たちの患者です。戦の勝敗も関係ありません。なので騒動を起こすようなことはないよう・・・。」
「殿を殺されて、目の前に仇がいるのに何もするなって言うのか！！」
同意する声があちこちから上がる。Aはそれらを冷静に対処した。
貴「傷が治った後、あなたがたが何をするかはあなた方の勝手です。ですが、ここにいる間は私たちに従っていただきたい。あなた方と同じように、私たちにも使命があるのです。」
声を張り上げているわけではないのに、不思議と心に響いてくる声だった。それを聞くと、騒ぎ立てていた兵たちが黙り込んだ。続いて、Aは豊臣の兵に向き直った。
貴「豊臣の皆さんにしても同じです。たしかに、残りの兵を倒そうと思うかもしれませんが、ここではそのような立ち振る舞いはなさらぬように。」
全員がしぶしぶと頷いた。
貴「さあ、話は以上です。」
その声と共にAが手を叩くと、またもとの雰囲気が戻ってきた。
左「あんた・・・・一体何者だ？」
貴「この通り、一介の医師ですよ。」
左「いや、でも・・・」
貴「この言葉に嘘偽りはありません。さあ、左近さんも早く手伝って！ぼうっとしている暇はありません！」
左「やっぱりそうなるんすか？」
貴「そうでなかったら、貴方は何の為にいるんですか？」
左「いや、あの、三成様・・・ 貴「早く！」 段々人使いが荒くなってるような・・・。」
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桜楼(プロフ) - アイさん» 応援ありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります (2014年7月24日 18時) (
レス) id: 2a54482901 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - とても素敵なお話で楽しく読ませてもらっています。更新頑張ってください。応援しています (2014年7月24日 12時) (レス) id: 52837a80d6 (このIDを非表示/違反報告)
桜楼(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ませんが、頑張ります！ (2014年4月4日 9時) (レス) id: 5ec259502a (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続き楽しみにしてます！がんばってください！話の内容的にもとても面白いです！ (2014年4月3日 22時) (レス) id: 9151cce92b (このIDを非表示/違反報告)
桜楼(プロフ) - はい、頑張ります！いつも応援ありがとうございます！！ (2014年3月18日 19時) (レス) id: a3fc877969 (このIDを非表示/違反報告)
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