エピソード4 ページ7
「う……ありがとう。ジュダ……んっ!」
お礼を言おうとすると、鼻をつままれた。
ジュ「お前、馬鹿? こんなもん怖がりやがって」
ひりひりする鼻を押さえていると、見せびらかせるように、ジュダルが蛙を揺らして見せた。
ジュ「ったく、紅覇も紅覇だぜ。こんなヤツからかって、何が面白いんだか」
言いながら蛙を放り投げる。
覇「ふーーん。そういうジュダル君だって、いつもAをいじめてるくせにぃ」
ジュ「ああ゛ん?! 俺はいいんだよ!」
(……いや、それはよくない)
覇「なぁに? それ。意味、分かんないんだけどぉ?」
私の嘆きをよそに、紅覇お兄ちゃんとジュダルが睨みあう。
「ちょ、ちょっと二人とも辞めて……」
ジュ「お前は黙ってろ」
覇「Aは黙ってて」
二人は同時に私の制止を遮る。
(……変なところで息が合うのね)
ゴーーン。
妙なところで感心していると、午前のお仕事開始を告げる鐘が聞こえてきた。
ここで時間を食ってる場合じゃない。
「もう! 喧嘩するなら後にして。もうすぐ軍議が始まるんだから!!」
ジュ「……。っち、仕方ねーーな。ほら、行けよ!」
頭を掻き毟って、ジュダルは紅覇お兄ちゃんから視線を外す。
覇「仕方ないなぁ。炎兄を待たせるわけにもいかないしぃ」
続きはまたあとで、とジュダルに耳打ちしてから、紅覇お兄ちゃんが私の手をとる。
覇「お前も頑張ってるみたいだし、今日はちゃんと出席してやるよぉ」
「……。いつもちゃんとしてください」
やれやれとため息をつく私を、紅覇お兄ちゃんが引っ張る。
「あ、ジュダル、またね!」
それだけ言って、その場を後にした。
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気に入った子についつい意地悪をしてしまうタイプ……が紅覇様やジュダルだと思います。
自分がするくせに、他の人がその子にちょっかいを出すのは嫌! という独占欲。
独占される側からはたまったものじゃないと思いますが、はたから見る分には、すごく萌える。。
子どもっぽいんですけど……そこが可愛い!! と悶えます。
さて、次回更新まで、少し間が空く可能性もあるのですが、次はやっと紅炎が出る予定です。
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一花(プロフ) - (↓の続き)いらっしゃるのは、本当に有難いです。ゆっくり更新ではありますが、常に励みになっております。たくさん、たくさん……ありがとうございます!! (2014年7月31日 19時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - いまでもお読みくださる方、有難うございます。物語は「よん」まで進みましたが、未だバルバッド入りしていない体たらくですが(滝汗) 宜しければ引き続きお付き合いくださると嬉しいです。そして、本日評価80になりました。今でも評価を押してくださる方が(続く) (2014年7月31日 19時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - すみません。。「にっ!」で、当初予定していた3分の1しか、物語が進みそうにない……という状態になったため、予告を変更いたしました(滝汗) (2014年5月18日 17時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 紅希さん» なんと……!!! 3期がある!!!(喜びに打ち震え中) 素敵な情報をありがとう(><) 楽しみがあるのは良いね♪ 今年頑張って行きぬきたいと思います(笑) (2014年4月12日 21時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
紅希 - 一花さん» 3期は2015年にやるみたいですね♪私もそれまで小説を糧に頑張ります!!w (2014年4月12日 11時) (レス) id: f6b5ca3d02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一花 | 作成日時:2014年2月3日 0時