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エピソード21 ページ24

一通り、絵を見終わったあと、兄が椅子を用意してくれた。
真向かいではなく、兄の真横に置かれた椅子。
座るように促されて、そっと腰かける。
すぐ傍に兄の大きな体。
見上げると兄の顔が近くて、なんだかドキドキしてしまう。

(……やだ、心臓が爆発しそう)

炎兄は、昔は私を膝の上に乗せてた。
私だって、喜んで乗ってたし。
……正直、近距離に私が居ようと、ドキドキなんてしないんだろうなぁ。

大好きな炎兄の傍にいられるのは、義妹としての特権なんだけど。
……その特権が、同時にもどかしかったりもする。
まぁ、妹じゃなくなったら、炎兄が私に優しくしてくれることも無いんだろうけど。
ちょっと寂しくなって、それから赤くなった顔を見られたくなくて……私は俯いた。


炎「……お前に大事な話がある」

先程までの和やかな声ではなく、お仕事モードのときの声だった。

「……え?」

突然の兄の変化に、思わず顔をあげる。
――炎兄は神妙な面持ちで私を見つめていた。



炎「――」

一度口を開け、何かを迷うように目を泳がせる。そして、もう一度口を閉じる。
兄は何か、私に伝えるのをためらっている。……そう感じた。

「何ですか?」

炎「……」

兄が私から視線をそらす。

「……」

炎「……」

暫くの沈黙の後。
壁に目を向け、どこか遠くを見つめながら、炎兄は話しだした。

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設定タグ:マギ , 練紅炎 , 煌帝国   
作品ジャンル:アニメ
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一花(プロフ) - (↓の続き)いらっしゃるのは、本当に有難いです。ゆっくり更新ではありますが、常に励みになっております。たくさん、たくさん……ありがとうございます!! (2014年7月31日 19時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - いまでもお読みくださる方、有難うございます。物語は「よん」まで進みましたが、未だバルバッド入りしていない体たらくですが(滝汗) 宜しければ引き続きお付き合いくださると嬉しいです。そして、本日評価80になりました。今でも評価を押してくださる方が(続く) (2014年7月31日 19時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - すみません。。「にっ!」で、当初予定していた3分の1しか、物語が進みそうにない……という状態になったため、予告を変更いたしました(滝汗) (2014年5月18日 17時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 紅希さん» なんと……!!! 3期がある!!!(喜びに打ち震え中) 素敵な情報をありがとう(><) 楽しみがあるのは良いね♪ 今年頑張って行きぬきたいと思います(笑) (2014年4月12日 21時) (レス) id: aa8e4f9320 (このIDを非表示/違反報告)
紅希 - 一花さん» 3期は2015年にやるみたいですね♪私もそれまで小説を糧に頑張ります!!w (2014年4月12日 11時) (レス) id: f6b5ca3d02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一花 | 作成日時:2014年2月3日 0時

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