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59.髪に巻かれて死ね! ページ12

「桂ー、いる?」




集会所と言う名の
ボロっちいアパート。




「……Aじゃないか。それより京で暴れていたのはお前か?」

「今その話はやめて」




桂は頭にはてなマークを浮かべていたけど
それ以上聞いてこなかった。




「よく分からんが、俺に何の用だ」

「そうそう!あのさ、攘夷戦争の資料とか持ってない?」

「持ってはいるが、いきなりどうしたというのだ」

「こうして江戸で暮らしてるワケだし、歴史とかアンタら侍の事も知りたくてね」




私は江戸の事も侍の事も
まだまだ知らなすぎる。


でも本当は高杉の事を調べる為だけど。




「わかった。少し待っておれ」




そう言って桂は押し入れを開け
そこに潜って探し始めた。


てか何?
あのプラカードの量は…




「ぬぁぁああああ!!」

「ど…どうしたの!?」




いきなり桂が
何とも言えない叫び声をあげた。




「髪が…髪がァァ!!」

「挟まったの?」

「ちょっとお前…そこのプラカードをどけてほしいんだが」




そりゃそんなに長いと髪も挟まるわ…




「わかったよ」




呆れながらプラカードをどけると
桂は埃まみれで出てきて




「ふぅ、助かった」

「桂…それ…」




私は桂が手に持ってる本に視線を移した。




「あぁ、これか?ずっと探してたんだ。メガドライブの説明書!いや〜まさかこんな所にあったとは」

「資料はどうした!!髪が挟まるならその長髪引っこ抜いてやろうか!!本当にヅラにしてやろうか!!」

「そうカリカリするものではない。ほら」




そのメガドライブ説明書の下に
攘夷戦争の資料と思われる物が。




「あ…ありがとう」




何だろう…
このやるせない気持ちは。


エリザベスも大変だな
こんなアホと一緒にいて。




[短髪の桂さんの方がイケメンだよ]

「そうですか…」

[気分が落ちつくように音楽かけてあげる]

「おっ!気が効くじゃん、エリザベス」




片方がアホだと
片方はしっかりしてるもんだ。


同情するよ、エリザベス。

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設定タグ:銀魂 , 神威 , 沖田総悟
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モモ - この作品とっても面白いです!!!沖田と神威、最高です!!! (2015年8月31日 13時) (レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい!私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ!!!!!! (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
- やけマヨw マヨリーンハーフw三角関係で泣いたのにこの落差wwやっぱこの小説大好きです!思わず2コメしちゃいました! (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください!! (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー! これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なさん | 作成日時:2015年5月3日 7時

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