LikeAbout26 約束 ページ26
涼太side
日中、オレは見てしまった。
Aちゃんと笠松センパイの柔らかい笑みを…
少なからずお似合いだ、と思う自分が腹立たしいっス。
カノジョを幸せにしたい筈なのに…
気持ちを切り替えようと、頬を数回叩いた。
少し前にAちゃんへ連絡を入れたら、[道場で自主練してる]と返信が。
モヤモヤしっ放しは、もう御免。
渡したい物もあるし、伝えたい約束もある。
アクション起こさないと進めないっス!
コンコンッ
ドアのノック音にすぐ反応して開けてみた。
エリカ「涼太君っ!1日お疲れ様」
『…あぁ』
エリカ「退屈凌ぎに散歩へ行かない?」
『…悪いけど、行く所あるんで』
正直、付き合ってらんないっス。
ぎこちないまま合宿を終える訳にはいかない。
しつこく付きまとうエリカちゃんを振り切って、道場まで駆けて行った。
『Aちゃん!』
『えっ…息切らしてどうしたの?何かあった?』
『別に…』
呼吸を整えながら、徐々に近付いていく。
好意を持たない子を抱く時よりも、今が1番緊張するっス…
『実は、合宿中にずっと渡したい物があって…コレなんスけど』
カノジョの手を取り、手のひらへ小さな袋を乗せる。
顔を覗けば、不思議がった表情。
『IHの応援に来てくれたお礼っス』
『お礼って、私は何も…』
『いや…あの時の励ましに、すげー救われたんスよ。迷惑じゃなければ受け取って?』
『…うん。ありがとう』
間違いなくAちゃんは頬を染めている。
気のせいでは…ない。
ガサッ
『…ヘアゴム?』
『部活の時、使ってくれるかなぁ?って』
贈り物は、紺色のリボンが付いたシンプルなヘアアクセ。
オレも違う形で、キミを応援してあげたいと思った。
『大事にするね…』
『そ、それからさ…明日、夕食の前に時間取れないスか?』
『…大丈夫だと思う』
『マジ?!じゃ、山の神社で待ってるっス!』
『神社?』
『そう。そこ、願いが叶うらしいんスよ。御利益貰いに行こっ!』
『…うん』
即答で返事をくれた瞬間、胸の奥がキュンと締め付けられる。
明日が勝負…
溢れそうな想いをAちゃんへ伝えよう。
【Aちゃんが好きっス!】…と。
エリカ「…」
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なび(プロフ) - ?!可愛い顔でどうしました?(゚o゚; (2015年8月3日 20時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
つばさん - ヾ(o´∀`o)ノ (2015年8月3日 5時) (レス) id: 07745c7cb6 (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - リコさん» お久です♪ではでは、私は邪魔せずに話の下書きしようかなぁ??楽しんで下さいね(*´▽`*) (2015年3月28日 23時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - お久しぶりです!コメント出来なくてすいませんでした。これからゆっくり読んでキュンキュンしてます!(///∇///) (2015年3月28日 23時) (レス) id: c67d3cf1ba (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - チャルランさん» お久しぶりでーす(^o^)やはり、皆さん4月に向けて忙しいですよね?実は私も忙しくて…orzスローテンポですが、じっくり読んで下さい♪無理はしないでね(^_^)/~ (2015年3月27日 22時) (レス) id: 2e3b7e0c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なび | 作成日時:2015年2月20日 19時