LikeAbout22 密会 ページ22
YOUside
PM8:50
正直、黄瀬君に誘われて嬉しかった。
かなり恥ずかしい格好で会話したけど…
借りたタオルは乾かしたし、ちゃんとお礼を言わなきゃ!
誰もいないフリースペース。
開いた窓からは、潮の香りと静かな波の音が聞こえる。
緊張で舌がもつれないように、深呼吸しよ…
『ハァハァ…Aちゃん!』
『…黄瀬君』
『大分待った?』
『ううん。大丈夫』
歩み寄るにつれて、彼を纏う石鹸の香りが鼻をくすぐる。
お風呂上がりかな?
『あっ…毛先がまだ濡れてるよ』
『ハハッ、急いで来たんで』
『慌てなくても良かったのに…』
『待たせて愛想尽かされんのが嫌だったんス』
そっか…
携帯で連絡取り合うにしても、お互いの連絡先知らないもんね。
『こんな時、メチャクチャ困るんで…連絡先教えてくれないスか?』
『…うん』
親密な関係への第一歩に、連絡先の交換はしたいと思ってた。
聞かれるのが嫌なのかも…と切り出せなかったけど、自然に聞けば良かったんだ。
『…昼間はタオルありがとう。洗濯してあるから、そのまま使ってね』
『逆に気を遣わせちゃった?』
『そんな事ない。とても助かりました』
タオルを差し出した私に彼の手が伸びる。
渡す瞬間、指と指が触れ合い…
『!?』
『…』
…えーと。
何故か、黄瀬君に指を絡められてるけど…
どうしたら…
上目遣いで表情を伺うと、笑顔の彼からは想像出来ない真剣な眼差しだった。
『オレさ…』
?「涼太君、いらっしゃーい!」
かなり近くで聞こえる声。
我に返った私たちは慌てて離れる。
『…エリカちゃん?!』
エリ力「『バスケ部が来た!』って聞いて、随分探しちゃった!テニス部は、2日前から此処でお世話になってるの。今日は遠方まで試合に行ってたんだ」
『へぇ…』
この人、確か…
バスケのIH会場で黄瀬君に飛びついた…
エリカ「…あなた、前にも…」
『北湘高校の栗山 Aといいます』
エリカ「…私は高瀬 エリカ。北湘もこちらで合宿なんて奇遇ですね」
『Aちゃん、場所変えないスか?』
エリカ「涼太君、逃げないでよー。もしかして…密会中だったとか?」
『み、密会?!』
突如現れた女の子は、外見に似合わず爆弾発言。
これ以上一緒にいたら、厄介事に巻き込まれるかも。
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なび(プロフ) - ?!可愛い顔でどうしました?(゚o゚; (2015年8月3日 20時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
つばさん - ヾ(o´∀`o)ノ (2015年8月3日 5時) (レス) id: 07745c7cb6 (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - リコさん» お久です♪ではでは、私は邪魔せずに話の下書きしようかなぁ??楽しんで下さいね(*´▽`*) (2015年3月28日 23時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - お久しぶりです!コメント出来なくてすいませんでした。これからゆっくり読んでキュンキュンしてます!(///∇///) (2015年3月28日 23時) (レス) id: c67d3cf1ba (このIDを非表示/違反報告)
なび(プロフ) - チャルランさん» お久しぶりでーす(^o^)やはり、皆さん4月に向けて忙しいですよね?実は私も忙しくて…orzスローテンポですが、じっくり読んで下さい♪無理はしないでね(^_^)/~ (2015年3月27日 22時) (レス) id: 2e3b7e0c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なび | 作成日時:2015年2月20日 19時