三十二話 ページ3
「………」
嫌われない…
「……随分寛大なんだね。君。」
二号は私に返事するように吠えた。
「寛大…?」
「ストップ、これ以上ここにいると邪魔になるわ。歩きながら話しましょう。」
ってことで、歩きながら話す。
「…昔から私は動物に好かれなくて、すっごく嫌われてた。最初は抱っこの仕方とかがいけないのかなって思って雑誌で勉強したりしてたんだけど、それでも好かれる事はなく、逆に悪化していった。…それでも、動物は好きだよ。」
「そうなんですか…」
私は少し間をおいて話した。
「でもこの子、大人しいし懐いてくれた。黒子くんみたいに優しくてしっかり者。本当にそっくり!」
「そうでしょうか…?」
「うん!」
そして、その日は帰り、実力テストも終えた後、また練習を再開した。
火神くんは足が治るまでバスケ出来ないからウズウズしてたけど、二号が来ると逃げた。
そして、黒子くん、二号と火神くんの追いかけっこが始まっていた。
私はというと、動けないのである。
膝で、雲が寝てるから……
それから、プールに行って練習。
もちろん火神くんはベンチに座っている。
私もベンチにいる。
実は雲が水を怖がっちゃって、離れようとしないんだよね…
「可愛いわんちゃんですね〜」
ん?
ピンクの髪の女の子がこっちに来た。
彼女は黒子くんの彼女らしい。
あれ、確か…
「桃井さつき。」
「え?」
「翔ちゃんとこのマネージャーだよ。」
そう言うと桃ちゃんが気づいて走ってくる。
「あっ!雨先輩!お久しぶりです!」
「久しぶり。」
「相変わらず可愛いです!綺麗です!かっこいいです!」
「…最後のは、いらないかな…、ってか黒子くん。あんな可愛い子を落とすなんて、やるじゃん。」
「…違います。中学時代のマネージャーだった人です。」
あら、そうなの。
そして、桃ちゃんが黒子くんに抱きついた。
…あれで顔赤くならないとかすごいな…
それに比べてこっちの男どもは…、特に…
「…水戸部くん?」
「!!」
(水戸部死んだな…)
(御愁傷様…、お前の事は忘れないぞ…)
「後でちょっと、話し合おっか!」
どんどん顔が青くなっていく…
リコちゃんもなんか気に入らないみたいだ。
キャプテンに同意を求めるも…
「うん、そうだね…」
「……」
あらら…
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2016年8月21日 14時