十話 ページ12
リコさん達が帰って、今は夜。
私はため息をついていた。
「はぁ…」
「…どうしたんですか、幸せが逃げますよ。」
「いや、なんでもない。」
その時、スマホがなった。
「あ、姉さんの電話なってますよ。」
急いで部屋に行って、電話にでる。
「もしもし?」
『あー、ワシや。』
「…ワシワシ詐欺?」
『ちゃうわ!!』
「あー、翔ちゃんね。どうしたの?ってかうるさいんだけど!?」
何故がすごくうるさい。
『あぁ、だってゲーセンからかけとるし。』
この野郎……
「不良学生め…!!今何時だと思ってるの!?」
『え、夜の10時。』
「はっきりと答えんな!全く…、で?用件は?」
きっとなんかよ用件あるんだと思っていた。
それじゃないとかけないだろうなと思っていた。
『暇。』
「ゲーセンいるのに!?」
こいつに普通は通用しなかった。
『いやー、合コンに誘われて断ったら何故かゲーセンに連れてこられてしもて…』
「合コンねぇ、もうそんな歳になったんだ〜」
しみじみしてると、少し笑われた。
『オバハンみたいなこと言うなや〜』
「それゲス宮にも言われた。」
翔ちゃんがいうとは思わなかったけど。
『マジかいな。』
「同級生に出すものがババァだって…」
『何出したんやそれ…』
「煎餅と大福。」
言った瞬間吹き出した。
『煎餅…、大福…』
あ、笑ってる。絶対笑ってる。
「そんなに可笑しい?」
『和風な家やとおかしくないんやけど、雨の家は洋風やからな…、それ出す時は和室に案内しいや。』
「…わかった。」
『ん、いい子やね。』
翔ちゃんは優しい。そして何故か私にベタ惚れである。かといって恋愛的な好きではなく、つまり…
シスコンなのである。
「……んで、暇は潰せましたか〜」
『んー、もうちょい。もうちょっと話していたい。』
「ったく…、仲間放ったらかしでいいの?」
『んー、だって元々別にどうでもいいやつらやし、そもそも興味あらへんもん。まぁ、利用価値はありそうやけど。』
「本当にゲスいなお前!!」
こういうのがあると本当にゲスいなと思う。
花宮は最後に明かして騙される方が悪いんだよって言って終わりだが…
「おおきに♪」
「褒めてねぇよ!!」
コイツはそうは行かない。
まず、コイツは明かさない。それで良いように言って踊らせてつまんなくなったら明かさずに捨てる。
本当、コイツのゲスさには呆れる。
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2016年8月20日 11時