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｢警察官なんですか。とても立派なご職業ですね。｣
｢まだまだ新米なんですけど、....A様にそう言って貰えると嬉しいですね。｣
屋敷を回って行くうちに二人の関係は親しいものになっていた。最初は当たり障りのない質問から始まり気づけば自然と笑みが零れるようにまで進展した。
このときのAは初めて血の繋がらない異性と一緒にいる楽しさを覚えた。今まで出会ってきた男たちは皆んな己の英雄伝ばかりを時間を掛けて話していて、お世辞にも楽しいと思える時間ではない。
｢警察官、とてもいい響きです。国民の英雄ですね。｣
｢そんなに大袈裟なものではないですけどね。それに、警察官より警官と呼んだようが俺はカッコ良く感じます。｣
｢トントン警官、カッコイイ。｣
｢ちょ、辞めてください....。恥ずかしいです。｣
｢いいじゃない、カッコイイですよ。トントン警官。｣
Aはトントンの真似をする。カッコイイなんて生まれて初めて使った言葉だった。
もっと彼の話を聞きたい、Aは9年ぶりに触れた"外の世界の人間"に、新しいおもちゃを与えられた子供のように目を輝かせていた。そんな彼女の姿にトントンは顔に熱を帯びていくのを必死に抑えようとする、無理なのだが。
｢そうですね、では怪盗という人はご存知ですか？｣
＿＿彼女にもっと話を聞きたいと催促された男は、ここ数年国中を騒がせている人物の話を持ち出した。
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因幡 - 続き楽しみにしてました… (2020年4月24日 13時) (
レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - こんばんは、初めてコメントさせていただきます。設定やストーリーがとても面白いです！続きがどうなるのかとても気になるのですが、もう物語を更新する予定は無いのでしょうか？ (2020年2月29日 2時) (レス) id: bcece27663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっくん x他1人 | 作成日時：2019年10月13日 21時
