トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ43)

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カナリヤ『海賊討伐を主に、定期的に海軍の要求を聞き入れましょう』

“ 海軍の狗になりましょう ”

聞こえはそんな感じ
それを、この隣に座る兄はニコニコと笑いながら言うもんだから
センゴクさんもロシナンテも、呆気にとられて言葉も出ない

カナリヤ『あなた方、海軍が指定した海賊を倒してみせましょう、という提案ですが。

どうです、悪いものじゃないでしょう？』

センゴク「わ、悪いどころか、良いことづくめで。……何か裏がありそうですな」

カナリヤの不気味な笑いに、センゴクさんの額に汗が伝う

「裏なんて………大層なものはありません。簡単な条件ですよ」

そう、それは簡単な条件

カナリヤ『定期的に、海軍から請け負った海賊の討伐依頼はきっちりこなしますが……………こちらにも選ぶ権利をください』

センゴク「選ぶ、とは…」

話の内容が内容だ
口を挟めないロシナンテも、さっきから険しい表情で話を聞いている

「選ぶ、というのは……依頼をです」

カナリヤ『四皇や、その他いくつかの海賊団の討伐依頼は断る、ということ

貴方達の掲げる正義を信用してないわけではないが、こちらにもそれに似た芯というものがあります』

「海賊全てを悪とみなす正義を、私は………いや、私たちは正義だとは思いません。

そこの判断《正義か悪か》を自分たち自身でしたい。

それくらい、大した裏でもないでしょう？」

緊張の一瞬、ってやつだったのか
緊張しすぎで私はこの時のことをよく覚えていない

気づいたらセンゴクさんが了承してくれてた

頷くセンゴクさんをみて、私の口からは良かったと安堵からため息がもれる

隣にいる兄の顔も幾分か柔らかい

センゴク「そう言えば聞き忘れてたんですが………討伐とは籠の国の軍隊でも引き連れて？」

カナリヤ『いえ、この子が1人で』

センゴクさんの質問ににこやかに答えた兄は、私を指差しながら笑った

センゴク「………は？」

ロシ「え」

「頑張ります！」