86-1 10秒前なら当たりだね ページ44
カナリヤ『行ってらっしゃーい』
センゴク「くれぐれも無茶はせんように…」
2人はまだ話すことがあるそうで、応接間でこのまま話しを続けるらしい
ロシナンテの腕を引き、私は笑顔で振り返る
「大丈夫ですってーw」
ロシ「A引っ張ると転けるか、うおっ！？」
「っとぉー…危ない危ない。んじゃあ行ってきまーす！」
転けそうになったロシナンテを支え、扉を抜けて廊下をずんずん進んでいく
あ、勿論、仮面はしてるよ
この格好のまま顔見られるの恥ずかしいし
今私とロシナンテが向かってる場所は窓から見えた訓練場……ではなく更衣室
訓練場へ行く前に海兵の服を借りるようと思ってね
え？なんで服を借りるかって？
そりゃあ………思いっきり身体を動かすためだよぉ(黄色の大将風)
ロシ「にしても驚いたぜ……まさかこんな形で海軍に帰ってくるとは」
「………」
返事はしない、というか出来ない
いやだってさ！ちょっと前まで噂になってた鬼給仕が王女様の正体とか、ねえ…？
理想と現実の差に海兵泣くでしょ
で、とにかく……この格好じゃ目立ちすぎるから早く更衣室見えてこないかなー
…とか思ってたら見えたよ更衣室！
ロシナンテを腕をさっきより強く引っ張り、私は更衣室に駆け込む
「ふぅー、ここなら人も……いないね」
一応部屋をざっと見渡すがそれらしき影も見えない
ロシ「A、ここ更衣室だけど……」
「うん、海兵の制服借りようと思って………あ、サイズこれかな」
ロシ「そうか………ってちょっと待て」
「待てマティカ？」
ロシ「前も聞いたなそれ」
「へー…覚えててくれたんだ、ちょっと今ロシナンテの記憶力の良さに感心したわー
……ところでこれ脱ぐの結構大変だから、装飾だけ外すの手伝ってくんない？」
ロシ「お前、前半心にも思ってなかっただろ」
「ハハッ、マッサカー」
ロシ「はぁ………で、なんだって？装飾ってどれだ、うーわ」
珍しく下ろしてる ビミョーに伸びた髪持ち上げてロシナンテに背中向けたら、めっちゃ嫌そうな顔された
ま、そりゃそうかw
「留め具20個くらいあるから頑張れw」
ロシ「お前……何年か前に城で見た時こんなだったか？」
げんなりしながらも外す為にしゃがむロシナンテ最高に格好いいと思うよ、うん←
「装飾？……なんか、年取るごとに増えていくらしい」
ロシ「シワみたいだな」
「やめろ」
ただでさえ老けてる(大人っぽい)って言われるんだから
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作者名：夏至 | 作成日時：2018年1月18日 17時
