トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ42)

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海軍に来る前、兄には既に宮殿で話をつけていたため、私の嘘に兄は驚かない

一方で、目の前の2人はひどく驚いた様子だ

ロシナンテにも私が海軍に行きたい理由は話したことがなかったから
センゴクさん含め、今回は一緒に騙されてもらう

良心が痛むなー……ハハッ(棒)

「少し前に籠の国が世界会議、レヴェリーに加盟したじゃないですか」

カナリヤ『その何年か前に、ワタシからAに提案したんです』

余裕そうな笑みを浮かべ黙ってた兄が話に入ってきた
まあ、タイミング的には悪くない

カナリヤ『国のことはいいから、自分のしたい事をしてきたら？……と』

「国を出てから、私は自分の身分を隠して旅しました。いろんな国を渡り歩いて、海を越えて………
海軍に来たのだって、謂わば社会勉強みたいなもんです」

社会勉強、これはあながち嘘でもない

働くことや生きるための苦労を沢山見て、人間的に心が豊かになった………ような気はする←

ロシ「そうだったのか…」

よーっしロシナンテ一丁あがりぃ
隣のセンゴクさんは………と、まだ難しそうな顔だ

センゴク「そうか、と言いたいんだが……その言葉を全てを信用する訳にもいかない」

苦しそうな顔で言うもんだからまた良心が痛む

センゴクさん悪くないのにね

でもさすが智将って言われるだけある
情や、都合のいい発言には簡単に流されない

「勿論分かってます」

ここで簡単に説明しよう
例えば、例えばね？私がスパイとして潜入してたと仮定する

その時、盗まれた書類などは無かったとして
戻って来た私が「あれは社会勉強で…」とか言い出した
それを信用していいか、否、ダメだ
ダメ、絶対だ

本部内の構造や、人脈
そのほか弱みになる事を握ってる可能性だってある私を、完全に信用してとは現時点ではまだ言えない

…………そう！そこで兄の出番だ

カナリヤ『ここで、ワタシから一つ……提案があります』

多分この提案で、センゴクさんの信用を取り戻せる
そういう算段だけど………少し、緊張してきた

静かな応接間
私たちは息を呑み、カナリヤの次の言葉を待つ

カナリヤ『海賊討伐を主に、定期的に海軍の要求を聞き入れましょう』