【花宮真】--橙色3-- ページ6
奈倉様リク
==花宮side==
Aの事は大切で無闇に手を出したくなかった。
そこら辺の女に手を出していたのは、俺の中で焦りがあったから。
よく聞く俺に向けての陰口。
『えー、最低じゃん!』
最低?
ふはっ、最高の褒め言葉だ。
悪童にぴったりじゃねぇか。
遊んでは捨ててきた女が泣くのを今まで幾度となく見てきた。
なのに・・・
教室に戻ってみると、Aが壁にもたれ寝ていた。
頬に伝う涙の跡を残して。
それを見たら柄にもなく、胸が痛くなった。
壁に隣する窓から、“女遊び”の瞬間を見られたんだって事は余裕で分かった。
結局俺はコイツを傷つけてんじゃねーかよ……。
俺は紙に『別れよう』そう書いて教室を出た。
面と向かって言える訳ねぇだろ。
Aの泣き顔が容易に浮かぶのによ。
教室を出て廊下を歩いている最中に思い出すアイツとの時間……__
アイツの前では自分の素を見せられた。
“噂”を聞いても気にしないで笑っていた様な奴は初めてで
一緒にいてすげー心地良かった。
他の女みたいにすぐに喚いたりしなくて強かったしな。
けどもう終わっちまった。
アイツなんて知った事じゃねーよ…_
「クソッ!」
分かってんのに、、、
胸に広がる後悔をどうすればいいんだよ!
次の日アイツは何事も無かったように登校してきた。
少しでも惨めな顔をして来れば……なんて思っていた俺はガッカリした。
ふはっ、相当なゲスだよな。
アイツは俺にも微笑んで挨拶してきやがった。
それから俺は他愛もない話をして席に着くアイツの姿をただ見ていた。
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ルル - 花宮かわいいいいいいいいいいε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2017年2月20日 1時) (レス) id: 84ccd8ab84 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - メイミさん» 有難うございます!続編の方で書かせていただきますね! (2014年9月1日 18時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - いいです!構いません!ずっと待っております!!更新がんばデス!! (2014年9月1日 8時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - メイミさん» リクエスト有難うございます!了解です!でも遅くなってしまうかもしれないんですが、大丈夫ですか? (2014年8月31日 16時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - 原くん可愛い!!嫉妬とか可愛すぎる!!リクいいですか?原くん、古橋くをお願いします!どちらも甘系でお願いします! (2014年8月30日 23時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2014年3月31日 18時