検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:64,342 hit

【古橋康次郎】--病み3-- ページ33

璃@雫様リク
==貴女side==





今日も私は何をするでもなく、部屋の隅で大人しく座っている。



家にずっといる事こそ自分の身を護る一番の方法だ。






特に部屋の隅は落ち着く。


光があまり当たらないその場所は、夜が近づくと共に闇の深さを増す。


その中で闇に溶け込む様にしていれば不思議と安心できた。



私は闇…__






私はふとテーブルに視線を向ける。


テーブルの上にはカッターと携帯。






嗚呼…何で携帯を持ってきてしまったのだろうか。





携帯なんて見たくないのに。



そう思っていたのに私の身体は…腕は、携帯へと伸び慣れた手つきで電源を入れてしまった。


「嫌だ、見たくない」その思いと比例するかの様に指は動いていく。







…………やっぱりだ。



どのメールも酷い内容ばかり。






だけどその中に1通だけ、違う内容のメールが……





『大丈夫か?』






簡潔なその文が何故か心に染みて涙が溢れた。




差出人は誰か分からないけど、深く感謝した。







一人きりのこの部屋で温かい気持ちになったのはいつ以来だっけ?




 




ピンポーン








その時、玄関のチャイムが鳴った。

【古橋康次郎】--病み4--→←【古橋康次郎】--病み2--



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 霧崎第一 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ルル - 花宮かわいいいいいいいいいいε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2017年2月20日 1時) (レス) id: 84ccd8ab84 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - メイミさん» 有難うございます!続編の方で書かせていただきますね! (2014年9月1日 18時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - いいです!構いません!ずっと待っております!!更新がんばデス!! (2014年9月1日 8時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - メイミさん» リクエスト有難うございます!了解です!でも遅くなってしまうかもしれないんですが、大丈夫ですか? (2014年8月31日 16時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - 原くん可愛い!!嫉妬とか可愛すぎる!!リクいいですか?原くん、古橋くをお願いします!どちらも甘系でお願いします! (2014年8月30日 23時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2014年3月31日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。