君の隣で【高峯翠】 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:9,202 hit

9 ページ10

高峯くんの隣をトコトコついていくと。

着いたのは夕焼けが綺麗に見える公園だった

私たちはその夕焼けが真正面に見えるベンチに座った

｢あー、もう沈みかけっすね｣
高峯くんはそう残念そうに言った

｢でも…すごく綺麗だよ｣
ほんとに今まで夕焼けとか景色になんて興味が無かったけど、こんなに綺麗な夕焼けを見られて嬉しい…こんな気持ち初めてだ

高峯くんと居るとほんとに初めてだらけ

隣を見ると夕焼けでオレンジ色の顔をした
高峯くん

なんだか,綺麗だなって思ってしまって

って何言ってるんだろう私…笑

｢｢あの｣ね｣

重なってしまった…笑

｢海宙先輩からどうぞ｣
クスッと笑って高峯くんはそういった

｢うん、ありがとう｣

なんだか緊張するので少し深呼吸をした

｢今日はありがとう。本当に楽しかったし、時間があっという間だった！こんな経験初めてっていうか…なんかうまく言えないけど、とにかくありがとう｣

なんて伝えたら伝わるのか分からない
私にもっと語彙力があればな…

｢ふふっ、俺も楽しかったですよ先輩。｣

高峯くんはふわっと笑顔になった

｢なんだか先輩の事なんにも知らないのにいきなり誘っちゃって実はちょっと後悔してたんすよ、でも先輩と一緒にいられて楽しかったっす｣

照れくさそうに話す高峯くんが
すごく可愛かった

｢また、一緒にどこか行きませんか？｣

それは、私が欲しかった言葉だった

｢うん！もちろん！｣

また、高峯くんとの約束ができた