71.告口 ページ44
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「1年なのにとんでもない球投げるんだろ?
1度どんだけ速い球か見ときたくてさ」
「フン…自分より速ぇ球かそれだけが気になってんだろ」
稲実の正捕手、原田さんが鳴くんに呆れたように突っ込む
確かにこの我が儘エースにしたら降谷君は自分以上のピッチングをする存在かもしれない
「今日はあいつ投げないっすよ」
えぇーっと心底残念そうに項垂れる鳴くん
「あぁ〜〜〜あ!見たかったなそいつの球!!!」
大袈裟に残念がる鳴くんに少しだけ危機感が募る
早く、この場から離れないと
『…沢村』
面倒臭いことになる前にさっさと引き上げようと沢村の服の袖を引っ張った
…が、このバカはやらかした
「お2人は知らないんですか?青道にはもう1人すごい投手が入ってきたことを」
あ、だめだこれ
「昨日大阪桐生との試合があったんですがねそこで降谷が投げたんですよ」
『ちょっ、と!沢村!』
いい加減やばいと思い引っ張るがビクともしない
「でもその内容が良くなかったぁ。5回を投げてなんと11失点!11失点ですよ!」
「そしてそんな時満を持して登板したのがこの__」
ドスッ!!!
『いい加減にしろこのバカ!!』
「〜〜〜〜っ!!」
タイミングよく、倉持のタイキックと私の怒号が重なった
「ぺらぺらとこっちの情報喋ってんじゃねーぞ!!このバカが!!」
『倉持ぃ…もうやだ。私このバカのこともう抑えらんない』
「バカは蹴りゃ何とかなるんだよヒャハッ」
『それただの実力行使じゃん』
こいつ本物の馬鹿だと稲実の人たちも呆れている
「ま、本当のことだ。降谷の調子は決して良くねぇよ」
御幸も来て、あえて否定もせず、とりあえずこの場は終わった。
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夏乃実(プロフ) - 雪星さん» 雪星さん…!まさかコメントして下さるなんて。ありがとうございますm(*_ _)m 青春の匂い。まさに私が目指してるものです。醸し出されていたなら良かったです← 雪星さんの新作も陰ながら読ませてもらいました!頑張ります^^* (2017年2月5日 22時) (レス) id: 926ac8ac50 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 初コメ失礼します…(^^;コッソリ読ませてもらってます(笑)原作沿い+オリジナル要素ありということで、青春の匂いがする素敵な作品だと思います!原作沿いならではの苦労もあると思いますが、夏乃実さんのペースで更新頑張ってください(^-^) (2017年2月5日 21時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 夏乃実さん» そんなことないです!!はい、頑張って下さい(*'▽'*)応援しています! (2016年9月16日 20時) (レス) id: 5a35b7a5ac (このIDを非表示/違反報告)
夏乃実(プロフ) - こんさん» こんさん!!コメントありがとうございます(涙)全然ドキドキワクワクする作品ではないですが楽しみにしててください(笑)頑張りますね! (2016年9月16日 20時) (レス) id: 753635ea11 (このIDを非表示/違反報告)
こん - コメント失礼します。そしてコメントして頂いてありがとうございました(T_T)夏乃実さんから頂いて本当に恐縮です。夏乃実さんの作品の更新も楽しみにしています。また見に来ます(*'▽'*) (2016年9月16日 2時) (レス) id: 5a35b7a5ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏乃実 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rumitann1/
作成日時:2016年3月13日 12時