【◇】俺らのマネージャー[２]

【番外編】御幸一也生誕祭 ページ41

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『やーっと見つけた』



寮の自販機の横、人目を避けるようにぼーっと座ってた御幸を発見



「げっ……」

『何そのお前か…って顔』

「あーもう、なんで分かるんだよ」

『御幸が逃げるから悪いんです』

「こういうの俺は柄じゃねーの」




ひたすら逃げ惑う御幸一也
なぜなら今日は彼の誕生日だから…らしいです






【御幸一也生誕祭】




『沢村たちうるさいし戻ってきてってば』

「あいつら朝から散々祝ってたじゃねえか」

『だから……ほら気の済むまで祝わせてあげなよ』



一瞬うぐっと言葉に詰まったのを御幸は見逃さなかった



「…お前ら、何企んでんの??」

『え!?いっやぁ何も別に』



やばい……やばいやばいやばい
これあれだ。絶対仕返ししてやるって顔だ。
私の中の本能が危険を知らせる


「Aほんと分かりやすいのな」

『…別に素直に祝われたらいいじゃん』


御幸は普段から与えてばかりで貰うものの方が少ない気がする。なんに関しても。

そう思ってむすっと下を向くと思ってもみない言葉が返ってきた




「へえ、じゃあお前からもなんかあんの?」

『あるよそりゃ』

「…くれねえの?」

『あ、あげるけど、さ…御幸さん?』

「ん?」

『なんか…近くないですか』




顔のすぐ横に御幸の顔があるんだけど
落ち着かないし、後ろ手に隠してるプレゼントを掴む手に力がこもる





「プレゼント早くちょーだい♡」




こいつ…わざとかよ




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