【◇】俺らのマネージャー[２]

【番外編】前園健太生誕祭 ページ35

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コンコンコン

食堂も段々と静かになってきた夜10時頃。
私は青心寮へやってきた。

…今日の主役を祝うために！






【前園健太生誕祭】





前｢だれやこんな時間に………｣

『ゾノー！お誕生日おめでと！』


ドアを開けた張本人は目をパチパチしてる




前｢え、なんでAがここに居るん｣

『とりあえずさ中入れてくんない？重たくて重たくて』



持ってきたものをガチャガチャ言わせながら後ろからの｢ちょお待て！｣なんて声も無視して
愛しの春市くんとゾノ(雑)の部屋に足を踏み入れる。



『お、結構キレイ』

前｢おまえな…いきなり人の部屋入ってきてなんや｣

『ゾノの誕生日を祝おうと思って』

前｢そういえばお前には祝ってもらわんかったな｣

『根に持ってた！？』

前｢いやっ、そういうわけちゃうけど｣



会話するさながら綺麗に片付けられてる机の上にゴトゴトとものを置いていく。


後ろからの覗いてきたゾノが｢…ケーキ、と…勉強道具？｣って言ったところで種明かしをしようとすると＿＿

バッターン！！！

御｢ゾーノーお誕生日おめでと｣
倉｢ひゃーはっは乗り込み成功！｣

なんと悪友(笑)2人が乗り込んできた。

『え、御幸と倉持！？』


仲良く2人でやってきたこいつらにびっくりする暇もないまま部屋に入られる。


前｢お前ら乱入してくんなやせっかくの…｣

御｢何ゾノ、Aと2人きりになれたなんて舞い上がっちゃった？｣

前｢なっ！んなわけあるかい｣

倉｢図星かよ｣


ヒーヒー笑ってる御幸と倉持。
教室と違ってこういう時はほんとに高校生だなって思う(失礼)


2人の乱入のせいでせっかくの私の好意が無駄になってしまった。仕方が無いから…


『あーもう…御幸と倉持課題もってこい課題』

｢｢｢は？｣｣｣


お前何言ってんのって目で見られるけどこれも私の好意だぞ。



『ゾノの誕生日祝いながら課題見てあげよーかなって思って来たの！！』

特にゾノに。ゾノの頭の出来は知らん！←


『倉持とかビックチャンスじゃん』

倉｢…うぜぇ｣

『御幸は終わってそうだけど？』

御｢…こいつまじで頭だけはいいからな。バカそうなのに｣

『失礼だなおい』



2年間もクラスが同じ奴らに罵倒されてももう痛くも痒くもないんだけどね。


私の隣で固まってるゾノにも声をかける。



『…ちなみにゾノは勉強できる方？』




実はこれ、かなり気になる事なのです。


ゾノの返答は…？

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