63.その場所 ページ30
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わざわざ青道と桐生との試合を見に来た方たちにはこのゲームは期待はずれだったようだ
｢もうヤジる気さえおきねーよ｣
｢俺達はこんな青道の姿見たくねぇ｣
グラウンドがざわつく
『…………………』
私は悔しい反面、降谷君はこんなもんじゃないと信じていた。
監｢球数は？｣
『…４回途中で既に100球を超えています』
私が怪物だと、エースの資質があると思った彼はこんなものじゃない。
ベンチでは降谷君の崩れに動揺している者もいて、さっきから沢村のアピールがうるさい。
御幸もえげつないことしてくれる。
ひとつ間違えばこれは降谷君を潰しかねない行為だからだ。
マウンドには未だ【ひとりぼっち】な彼
さぁ、どうする、降谷君。
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｢すいません、タイム｣
『｢！？｣』
降谷君自ら御幸を呼んでタイムをとった。
…やりすぎたか？
ふたりが話し込んでる声は残念ながらこっちへは聞こえてこない。
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降谷君は、北海道からひとり東京に野球するためだけに出てきて何を思ったのだろう。
きっと並大抵のことでは無名だった降谷君が東京なんて出てこれない。
思い当たるきっかけはひとつ
前に言ってたんだ
｢御幸先輩を雑誌で見た｣って。
たぶんそれだ。
自分の球を受け止めてくれる人も、気の置けないチームメイトもいなかったんだろう。
純粋に、野球をしたくて
自分の全力を受け止めてくれる人を探して
孤独と共に青道へ来た。
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｢はっはっはっはっは！｣
『！？？』
突然御幸が至極楽しそうに笑った。
その顔は少年が何か面白いものを見つけた時のよう。
あー私もあそこへ行きたい。
最後に降谷君の胸をミットで叩いて御幸は定位置に戻った。
降谷君を見ると目を見開いて御幸だけを見ていて、その後静かに目をつぶって天を仰いだ。
ーー
きっとなれるだろう。
だって、降谷君の目がさっきと違う。
いいな、いいな。
カキーン＿＿！
打球はセンターへと高らかにあがる。
｢｢｢センタータッチアップ！｣｣｣
｢おらぁぁぁぁ！！｣
純さんのストライク返球でランナーはホームに帰ることなくアウトになる。
｢１人で野球やってんじゃねーぞ、このバカタレ｣
純さんに言われて驚く降谷君
…ほら、
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夏乃実(プロフ) - 雪星さん» 雪星さん…！まさかコメントして下さるなんて。ありがとうございますm(*_ _)m 青春の匂い。まさに私が目指してるものです。醸し出されていたなら良かったです← 雪星さんの新作も陰ながら読ませてもらいました！頑張ります^^* (2017年2月5日 22時) (
レス) id: 926ac8ac50 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 初コメ失礼します…(^^;コッソリ読ませてもらってます(笑)原作沿い＋オリジナル要素ありということで、青春の匂いがする素敵な作品だと思います！原作沿いならではの苦労もあると思いますが、夏乃実さんのペースで更新頑張ってください(^-^) (2017年2月5日 21時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 夏乃実さん» そんなことないです！！はい、頑張って下さい(*'▽'*)応援しています！ (2016年9月16日 20時) (レス) id: 5a35b7a5ac (このIDを非表示/違反報告)
夏乃実(プロフ) - こんさん» こんさん!!コメントありがとうございます(涙)全然ドキドキワクワクする作品ではないですが楽しみにしててください(笑)頑張りますね！ (2016年9月16日 20時) (レス) id: 753635ea11 (このIDを非表示/違反報告)
こん - コメント失礼します。そしてコメントして頂いてありがとうございました(T_T)夏乃実さんから頂いて本当に恐縮です。夏乃実さんの作品の更新も楽しみにしています。また見に来ます(*'▽'*) (2016年9月16日 2時) (レス) id: 5a35b7a5ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏乃実 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rumitann1/
作成日時：2016年3月13日 12時
