56.消化 ページ19
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お風呂に入った後1年生トリオを見つけるべく寮内を歩き回っていると、前方にすらっとした長身美人と茶色がかった髪をした犬を発見。
『さわむらー、降谷くーん』
「あ!A先輩!」
「A先輩…!」
『こんな所でどーしたの?』
こんな所とは御幸の部屋の前のこと。
「俺は御幸………先輩、に球を受けてもらおうと思って!!」
「僕もです。ていうか君邪魔だから」
なにおぅ!?とキーキー威嚇している沢村はほっといて私はさっきから気になっていたことを聞いた。
『春市くんは…?』
「春っちなら自室にいると思いやすよ」
「部屋でグローブ磨いてた…」
いつも一緒にいる3人がいないとなんか違和感。
『そっか。今日は1年生にマッサージしてあげようかと思ったんだけど…また今度にしようか…』
マッサージという言葉に反応して嬉しそうな顔をした2人が目に入ったとき、
「それ俺が受けてーなー」
「あ"!御幸一也!」
「俺先輩な?」
「御幸先輩、僕の球受けてください」
「落ち着けって降谷」
『……………』
いつもの茶番が目の前で繰り広げられる中、約2日ぶりの御幸との会話に少し後ろめたい、気まずい気持ちが出てくる。
ーー「御幸…お前のこと好きかもよ?」
あれ?私御幸とどんなこと話してたっけ?
いつもみたいにできない自分がもどかしい。
「A!」
ぼーっとしていた頭を上げると御幸の満面な笑み。右腕を掴まれる。
「俺の部屋に先輩達もいるから一緒に行こーぜ」
な?、なんてそんな顔でいうから。
断る選択肢なんて無くなってしまう。
…この2日間の御幸は幻だったのだろうか。
『…うん、行く』
御幸の部屋に行ったら先輩達にはコキ使われるわ、御幸は結局途中でゾノの部屋に行くわで大変だったけど。(ちゃっかり自分はマッサージ受けてから)
沢村の彼女候補(?)の若菜ちゃんが見れたからいいとする←
とりあえず御幸とのギシギシが無くなってほっとした1日だった。
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夏乃実(プロフ) - 雪星さん» 雪星さん…!まさかコメントして下さるなんて。ありがとうございますm(*_ _)m 青春の匂い。まさに私が目指してるものです。醸し出されていたなら良かったです← 雪星さんの新作も陰ながら読ませてもらいました!頑張ります^^* (2017年2月5日 22時) (レス) id: 926ac8ac50 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 初コメ失礼します…(^^;コッソリ読ませてもらってます(笑)原作沿い+オリジナル要素ありということで、青春の匂いがする素敵な作品だと思います!原作沿いならではの苦労もあると思いますが、夏乃実さんのペースで更新頑張ってください(^-^) (2017年2月5日 21時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 夏乃実さん» そんなことないです!!はい、頑張って下さい(*'▽'*)応援しています! (2016年9月16日 20時) (レス) id: 5a35b7a5ac (このIDを非表示/違反報告)
夏乃実(プロフ) - こんさん» こんさん!!コメントありがとうございます(涙)全然ドキドキワクワクする作品ではないですが楽しみにしててください(笑)頑張りますね! (2016年9月16日 20時) (レス) id: 753635ea11 (このIDを非表示/違反報告)
こん - コメント失礼します。そしてコメントして頂いてありがとうございました(T_T)夏乃実さんから頂いて本当に恐縮です。夏乃実さんの作品の更新も楽しみにしています。また見に来ます(*'▽'*) (2016年9月16日 2時) (レス) id: 5a35b7a5ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏乃実 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rumitann1/
作成日時:2016年3月13日 12時