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ページ40

「しかし、そんな服、キッドに眠らされて脱がされたら」




「それは殿方の場合...。私の知る限りキッドが女性の身包みをはいで成り済ましたことは一度もありません」



私相手だと躊躇なく脱がせにかかろうとするけどねあの自称紳士の変態怪盗は...



「つまり、この服を着ていれば本物だと一目瞭然というわけなのです!」


自信満々に園子のお母さんは宣言する。そして此方を見て



「もちろん園子やお友達のお洋服も用意してありますのよ?」



「えっ!?」


「後で着替えて頂戴ね。お互いこう顔をつねった後でだけど」


にこやかに笑いながらギュと園子の頬をつまむ


なるほど、コナンくんをこの場にいさせる為に私たちの分の洋服も準備したってことか...予定が少々ズレたが問題はないだろう


「あ、そうだ!今朝ポストをのぞいたらキッドからの手紙が入ってたよ!真さん宛の...」



ポケットから手紙を取り出し京極さんに渡す。京極さんが手紙を取り出すが内容は白紙。その紙の正体に気付かないならば私が教えろと頼まれていたが、ここにはコナンくんもいる為私の出番はないだろう



「これ、あぶり出しなんじゃない?フルーツっぽい匂いがするし...」


案の定コナンくんがそれを指摘し中森警部のライターで紙をあぶると


『いざ尋常に勝負
  怪盗キッド』


と文字が現れた


「恐らく自分をあぶり出せるものならあぶり出してみろとの愚かしい挑発の類いでしょう...さぁ、園子、蘭ちゃん、雪乃ちゃん!着替えに参りましょう」


「あ、はい!」


「と、その前に...」


園子は京極さんの元にまで行き、片手をぎゅっと握りしめる



「頑張ってね真さん!わたし、信じてるから!」


その"信じてる"の意味を正しく理解してるのは今この場で私と園子2人だけだろう。私もお手並み拝見させていただきますね京極さん...

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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時

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