41話 ページ41
放心状態の中腕を引っ張られる感覚がした
強い力で引っ張られて体は宙に浮いた
目の前には刃物
首にあてがわれチクっとした痛みを感じた
…「あと一人…………あと一人なんだ…」
誰かの声が頭上から聞こえた
そこでようやく理解した
母は死んだんだ 母を殺したのはコイツ
そして私もコイツに殺されるのだと
A「………あぁ………」
…「あと一人…どっちが死んでくれる……??」
父「やめろ……やめろ……Aだけは…
俺が死ぬから…Aを殺さないでくれ…」
…「じゃあ…」
私のからだは床に落ちた(ガッ
床に落とされた私はほんの目の前で見たんだ
父が殺されるところを
私を守って殺されるところを
A『……お父さ……何で…やめて死なないで………
嫌だ…1人にしないで………』
父「………し…幸せに……なれ…」
それが父の最後の言葉だった
A『あ…うわああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーー』
腹の底から悲しみと怒りの叫び声をあげた
後ろから声をかけられた
…「良いお父さんを持ったね僕のお父さんとは違うや
お父さんに感謝しなきゃ
代わりに死んでくれてありがとうってw」
ーーあぁ…
その言葉はまるで私に
((あぁ全部コイツのせいだ…お父さんを…お母さんを……))
殺してくれと言っているようだ
ーーーーだったら殺してやるよ
お前の望みどおりにさーーーーーーー
私はとっさに近くにあった血まみれのナイフを手にとって
ソイツの心臓めがけて力いっぱい刺した
すべての憎しみを込めて
A『……っはぁ…はぁ……』
きっと私は狂っていたのだろう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は警察に行って何日も話をさせられた
その度に思い出して憎しみが込み上がってくるが
どうしても涙が出ない
((…私はもう悲しくても泣くことさえ出来ないのか…))
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は罪には問われなかったものの
両親も祖父母もいなくなってしまい
親戚をたらい回しにされ、学校では人殺しと避けられた
本当にこの世界は残酷だ
人殺しだと言われるたびに思った
((私だって殺したくて殺したんじゃない
出来ることなら私だって普通の平和が欲しかった))
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* z _ 徠美 _ z *(プロフ) - 凄いです(*´ω`*)エレンくん、きゃわゆい////凄いです!続き楽しみにしています^^ (2014年11月17日 18時) (レス) id: 87da1e0882 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 初投稿作品ですが良かったら見てくださいっっ!! (2014年11月13日 20時) (レス) id: 1948315325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっちゃん | 作者ホームページ:http://nizigennnosekaini.part2
作成日時:2014年11月8日 0時