管理人の日記帳 (ページ32)

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30、熱湿疹…重い！ページ32

『シンラさん！！』

すぐにシンラさんの元へ駆け寄り、肩を貸す。

お、重い…けど我慢だ！

私は火華大隊長をきっと睨む。

『火華大隊長。こちらの非礼は詫びます。すみません。
ですが第5のやり方は、少々強引すぎはしませんか。
焔ビトの件も、できるならしっかりと手続きを踏んでからお願いしたいのですが？』

まぁ、こんなことしたところで通じないんだろうけど…

「ほう？お前はもう少し賢いと思っていたのだが…お前も私に歯向かうのか」

ほら通じなかった！！

怒ったのかまた能力を使った火華大隊長。

少し体が熱いけれど、地面に崩れる程でははなかった。

シンラさんもまだまだ未熟だなぁ…

「何…？」

綺麗な目を丸くする火華大隊長。そんなに予想外です？

地面に平伏すとでも思っていたのだろうか。
なら、と私はすっと立ち上がった。

こうしないと話も出来ないし…

『悪いですけど、私、目眩には慣れてるんですよ。』

そしてニッコリと分かりやすい愛想笑いを作る。

あ、これは嘘ですからね？私にとってあの熱湿疹はあまり熱くないですから効かないんです。

え、私の体異常？……正常ですよ(嘘つけ！)

「ふむ……やはりお前はこいつ等砂利共とは違う。
どうだ、そんな砂利の隊ではなく、私達第五に来るというのは」

え、効かないと思ったら勧誘ですか…
その思考に呆れを超えて尊敬してしまいます…

「なっ…！何言って…！」

火華大隊長の言葉にそう憤るシンラさん。

『シ、シンラさん…！』

そんなに私のことを大切に思っててくれたんですか！！

と、シンラさんの言葉に感動する私の丁度真横に第八のマッチボックスが止まった。

「シンラ！！アオイ！！」

第八のシェルターから桜備大隊長が出てくる。

その頃にはもうシンラさんも立てるくらいには回復していたようで、私の肩から腕を離した。

「ありがとな」

『あ、どういたしまして！』

で、でも、重かった…

「あの、大隊長…」

不安そうなシンラさん。

「第五…？ここで何をやっている。」

「今回の焔ビトほど自我があるのも珍しい。
このまま処理されるのももったいない。
第五で確保させてもらう。」