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029◇ ページ29
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御幸side
嬉しかった。
黒沼をみかけるたび、いつも亮さんが先に声かけていて。
勇気を出せずにいた俺は、その二人の姿をみていることしかできなくて。
それでも今日は、黒沼が先に俺のことを見つけて話しかけてくれた。
タイミングよく亮さんがいなくて、久しぶりに黒沼と話せる。
―――そう油断していたら亮さんは突如現れ、まるで
"宣戦布告だよ"
と言わんばかりの表情を俺に向けて。そしてそのまま黒沼にキスをした。
黒沼は突然起きたことにとても驚いたけれど、
一瞬見えた嫌そうな表情をしていたのを見逃さなかった。
その様子を見ていた俺は、悲しみでも後悔でもなく、
「亮さん、Aちゃんになにしてるんですか」
―――怒りがこみ上げて、気づいたら亮さんの襟元を手に引っ張りながら、そう問いた。
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時