＊Investigation... 1＊/序章 ページ11
——・・・
次の日、私は朝早くから部屋を出た
厚手のコートに薄い青のマフラーをつけて、鞄をかけて
ニューヨークの朝は冷えるなと思いながら、近くのパン屋で買ったチョコレートマフィンを齧る
とっても甘い
私は昨日の路地裏の方へと入った
この辺りは姿くらましがしやすいスポットなんだろうな
魔法の流れが見て取れる
勿論に痕跡として残っているだけだ
「・・・ん？」
角を曲がった辺りで人の気配を感じて杖を仕舞った
チラリと見やると、誰かと話していたのだろう、グレイブス長官がそこに立っていた
「グレイブス長官？」
「あぁ、おはようミスA」
「おはようございます。随分とお早いですね？」
「昨日この先の通りで騒ぎがあってね。これから確認に行くところなんだが、君も来るかい？」
長官は片方の眉毛をくっと上げて私に手を差し伸べた
丁度私も向かおうと思っていたから差し伸べられた手に自身の手を重ね、彼の姿くらましで移動した
「グレイブス長官？そういえばさっき路地裏で誰かと話していませんでした？」
「いや、気のせいじゃないかな。それと、私の事はぜひパーシバルと呼んでくれ。私もファーストネームで呼ばせていただけるとありがたい」
「・・・驚いた。もっとお堅い方だと思っていたけど、案外フランクな方なんですね？」
「誰にでもそうと言うわけではないさ」
一度立ち止まり彼を見上げると、濃い茶色の瞳が私を捉えていた
どうしてだろうか、この人が少し怖く感じるのは・・・
有無を言わせないようなその視線から逃げるように目線を下げて、笑顔を作った
「では改めてよろしくお願いします、パーシバルさん」
「よろしく、A」
軽く微笑んで手の甲に口づけられる
一瞬そこに熱が集まったが、これは日本人のスキンシップが海外の人に比べて控えめなのだから仕方がない
そういう挨拶だと呑み込んで、二人で現場へ急いだ
パーシバルさんと共に現場へ向かうと、崩れ落ちてしまっているレンガ造りの建物、亀裂の入った道路が続いていてとても悲惨な状況だった
「これは・・・」
「・・・かなり、ひどい状況だが・・・」
パーシバルさんは崩壊した建物の、かろうじて崩れていなかった階段を上り、周囲を見渡している
私は亀裂の入った地面を見つめながら、魔力の痕跡を手に着けていた数珠で辿ってみることにした
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奥山乃愛(プロフ) - あと動物？たちに好かれたいです！ (2023年1月7日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月7日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、応援ありがとございます！そう言っていただけると捗ります〜！ 気長に待っていただけると嬉しいです！ (2022年6月6日 8時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 楽しみにしています！ゆっくりで大丈夫です！更新頑張ってください( *´꒳`*)♡ (2022年6月5日 11時) (レス) @page40 id: 2c18e857c2 (このIDを非表示/違反報告)
檜ノ山(プロフ) - まいまいさん» まいまい様、リクエスト＆感想ありがとうございます！6/1に発表致しますので、それまでお待ちくださいませ(´˘`＊) (2022年5月19日 15時) (レス) id: 49e5c7c013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檜ノ山 | 作成日時：2022年5月9日 2時
