本日ハ暁天ナリ･･･117 ページ23
sideA
短く一言だけ書かれた置き手紙。
もしあの夢が本当に起きたことならば、
この手紙の主は･･･
『･･･白嬋って、･･･こんな字書くんだ。』
やはり神様だからなのか、きちんと整った字だ。
普通に上手、白嬋にしては()
私はその手紙を大事に箱の中に仕舞う。
次にまた彼に会うのが待ち遠しい。
･･･
『･････････さて･･･、』
すっと立ち上がり、巫女服に着替える。
部屋を出て、駆け足で｢ある場所｣へ向かう。
朝も早く、刀剣男士達もまだ眠っている時間帯だ。
朝日が我が本丸に少しずつ差し込む。
そんな中、
＿＿私は一本の枯れた桜の木に手を翳した。
白嬋に教わったことを実践するために･･･。
私が持ってるものは、霊力じゃない全く別の力。
もはや霊力を使ってると思わない方が良い。
(･･････これは･･･、白嬋が私にくれた新しい力だ。
それを使うだけ･･･。)
今度こそ･･･
『･･････少しずつ･･････
･･･流し込むように･･････』
＿＿＿＿＊
＿＿＿
･･･
すると･･･、
私の心臓の部分が、淡く光る。
『･･･！』
それは徐々に腕をつたい、木に流れていく。
そして、枯れた枝に光が達した時･･･
･･･花が咲き始めた。
ゆっくり、ゆっくりと花を咲かせ、
ヒラヒラと花びらが舞う。
曙色に染まった空に、桜の花びらが散らばった。
体から光が消える頃には、既に満開になった桜の木が私を見下ろしている。
『･･････やっと･･･出来ました。
･･････大成功だよ、白嬋。』
白嬋も、この桜は見えているだろうか。
喜んでくれるかな。
･･･
ここまで来て、やっと少し成長出来た。
今日、私は一つ審神者に近づいた。
･･･でも、力の一つや二つ使いこなせたところで、
みんなの傷んだ心や体までが治るわけじゃない。
私はまだ、スタート地点に立っただけだ。
『･･････これからも･･･
･･･私に力を貸してね。』
一言だけそう言い、私は桜の木に背を向けて
本丸へと歩いていった。
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よぺ(プロフ) - 慧さん» なるほど！他の方のご意見も参考にしたいので、もう少々お待ちくださいね。私は最近の新しい刀剣をあまり知らないので、勉強してきます！(笑)。貴重なご意見とコメントありがとうございます！ (2020年4月19日 7時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近の刀剣も出して欲しいです！伯仲の絡みとか、にゃんぜんとちょもさんとか好きなのでw続編も楽しみにしてます！ (2020年4月18日 22時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鶴難さん» コメントありがとうございます。なるほど、確かにちょっと度が過ぎているものがありますね･･･。もっと考えるべきでした。これからのお話の参考にさせていただきますね！ありがとうございますm(__)m (2020年4月16日 22時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鶴難 - 夢主ちゃんは戦場では野性的過ぎて「戦場はサバイバルですから」と言ってもおかしくなく見えてきてしまった...まぁ、そこも魅力的なんだけどさぁ...みんなが後々苦労しそうだなぁ...。 (2020年4月16日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 霞さん» おわぁ、なんて嬉しいお言葉･･･！(*ﾉД`*)･ﾟ･。私も自分で書いてる癖に、早くハッピー本丸のお話が書きたくてうずうずしてます(笑)。まだまだ頑張ります、コメントありがとうございました！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぺ | 作成日時：2020年4月1日 17時
