本日ハ雲天ナリ･･･131 ページ37
side大倶利伽羅
話し合いが終わり、自分たちの部屋に戻る。
部屋に入ってから暫くして、光忠が戻ってきた。
俺が手入れを受けていた時、光忠はその場にいなかったため、ものすごく驚いている。
光忠｢･･･か、伽羅ちゃん？！
･･･傷･･･治ったの、？｣
伽羅｢･･･ああ。
手入れしてもらった。｣
そう言うと光忠は途端に表情を曇らせ、俺から視線を逸らす。
＿＿＿
･･･光忠は｢あの一件｣から極端に審神者を嫌っている。
俺が重傷の時だって、できるだけ審神者に関わらせないようにしていた。
光忠｢･･･どう･･･して･･･｣
俺はすかさず俯いている光忠の肩をガっと両手で掴む。
光忠はビクッと肩を揺らして俺の顔を見た。
光忠｢･･･伽羅ちゃん？｣
･･･
伽羅｢･･･よく聞け。
俺たちは明日池田屋に行って･･･
･･････貞を連れ戻す。｣
今まで光を映さなかった光忠の目が、黄金色に光る。
光忠｢･･･えっ･･･それ･･･どういう、こと･･･？
貞ちゃんが･････
････生きてるの･･･？｣
光忠の目に、薄い水の膜が張る。
俺はこくりと一つ頷いた。
伽羅｢･･･ああ、･･･貞は生きてる。｣
それから俺は、今までの事を余すことなく光忠に話した。
＿＿＿＿＊
＿＿＿
光忠｢･･･そう、だったんだ･･･。あの子が･･･｣
光忠は俺の話を聞いてから、ずっと俯いたままだ。
多分、あいつの事を信じたいとは思っていても、
貞の事があった後では、審神者という者を中々信じられないのだろう。
俺も初めはそうだった。
だが、貞が生きている事を知って、
よく知りもしない他人の為にあんなにも命を易々と投げ出すあいつを見た時、
自分の中での審神者という人物像が大きく変わった。
そのことを、光忠にも分かって欲しかった。
誰かを憎んで、
部屋から出ずに、
ただただ時が過ぎるのをじっと待つ光忠は、もう見たくない。
だから、俺は･･･
伽羅｢･･････俺は、あいつについて行く。
･･･あいつなら･･････きっと貞のことも･･･
･･･光忠のことも、救ってくれると思ってる･･･。｣
光忠｢･･･！｣
俺は真っ直ぐに光忠を見つめた。
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よぺ(プロフ) - 慧さん» なるほど！他の方のご意見も参考にしたいので、もう少々お待ちくださいね。私は最近の新しい刀剣をあまり知らないので、勉強してきます！(笑)。貴重なご意見とコメントありがとうございます！ (2020年4月19日 7時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近の刀剣も出して欲しいです！伯仲の絡みとか、にゃんぜんとちょもさんとか好きなのでw続編も楽しみにしてます！ (2020年4月18日 22時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鶴難さん» コメントありがとうございます。なるほど、確かにちょっと度が過ぎているものがありますね･･･。もっと考えるべきでした。これからのお話の参考にさせていただきますね！ありがとうございますm(__)m (2020年4月16日 22時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鶴難 - 夢主ちゃんは戦場では野性的過ぎて「戦場はサバイバルですから」と言ってもおかしくなく見えてきてしまった...まぁ、そこも魅力的なんだけどさぁ...みんなが後々苦労しそうだなぁ...。 (2020年4月16日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 霞さん» おわぁ、なんて嬉しいお言葉･･･！(*ﾉД`*)･ﾟ･。私も自分で書いてる癖に、早くハッピー本丸のお話が書きたくてうずうずしてます(笑)。まだまだ頑張ります、コメントありがとうございました！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぺ | 作成日時：2020年4月1日 17時
