[FARIY TAIL]闇ギルドマスターは滅竜魔導士…!?

No.17 ページ19

【暗黒の狐・inギルド-夜】[コルトside]




《＿＿＿ｶﾁｯ、ｶﾁｯ、ｶﾁｯ…》





《＿＿＿ｺﾞｰﾝ、ｺﾞｰﾝ、ｺﾞｰn((ｶﾞﾁｬｯ!!》



22時を指す鐘が響く中、その音を遮って大広間へと登場してきたアイリ。



…騒々しいヤツめ。



俺は ハァと溜め息を吐きながら、読んでいた本を閉じた。





ｱｲﾘ｢マスター!!｣



ﾏｽﾀｰ｢……どうした?…そんな大声出して…｣




マスターも、テンションの高さを見て呆れてる、というか…若干引いてるように見える。



ｱｲﾘ｢外で面白ェもん見つけたんだぜ!俺様!!｣




そう自慢気に話すと、青い塊をマスターに差し出した。



あれは……、





ｱﾘｽ｢…青い……｣



ﾌｨｱ｢ネコ｣



ﾅｽﾞ｢ネコですね｣



ﾕｰﾄ｢ふーん…青いネコねェ…｣




大広間に集合していた他のヤツ等も、マスターとアイリの会話の様子を見ていたようだ。



相変わらず灯りの少ない暗闇ではあったが、なんとなくであれば見える。



ヤツの手にあったのは、青いネコ。



あんなもの、なぜマスターに…?




ﾏｽﾀｰ｢……コレがどうしたんだ?｣





ｱｲﾘ｢それがよ、コイツ羽生えてんだぜ!!!｣






……はァ?





ﾕｰﾄ｢…ﾌﾞﾌｯ…え、羽が生えてるネコ…?…ﾊﾊｯ…幻覚でも見たんじゃね?｣




ゲラゲラと腹を抱えながら笑い転げるユート。




たしかに…ネコに羽なんて……驚きだが…。




どうやら、マスター……とナズは何か知っているようで、表情を変えずネコへと目を向けていた。



ｺﾙﾄ｢……マスターとナズは知っているんですか｣




俺がそう言うとユートも笑いも止め、ネコへと視線を向けた。




ﾏｽﾀｰ｢あァ、オレはコイツの正体を知っているが…ナズも知っていたのは驚きだな｣



ﾅｽﾞ｢本で読んだことがありまして。ですが、実際に見たのは初めてです…｣



ﾏｽﾀｰ｢…そうか｣



マスターはアイリの手からネコを取り、ソイツの背中をジーッと見つめていた。




ﾏｽﾀｰ｢……アイリ、良いものを見つけたみたいだな…｣



マスターはニヤリと笑みを浮かべそう言った。




ｱｲﾘ｢だろ!!俺様スッゲー!!｣




ﾏｽﾀｰ｢…ナズ、逃げ出さないように縄で縛って地下牢にでも入れて置け｣



ﾅｽﾞ｢はい｣



ナズはネコを抱えて下へと降りて行った。

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