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ぬいぐるみ ページ31
「それは?」
「えっとぉ…これは…。」
「…。」
「アルハイゼンの…ぬいぐるみ…です…。」
「それで?」
「え?」
「それで、君はそれを持っていて何がしたいんだ。」
「えっと…可愛がる…?」
「俺を可愛がればいいだろう。」
「アルハイゼンが会えない日とか…ひとりで寂しい時とか…。」
「なるべく会いに来ているつもりだったが、足りなかったということか?それなら君が満足できるように、毎日会ってあげようか。」
「それはアルハイゼンに申し訳なさすぎる…。」
「同棲すれば毎日とは言えないが、高頻度で顔合わせが出来る。俺は前々から提案していたが、君が中々縦に首を振らないから渋々引き下がってはいたが、君が俺に会いたくてひとりが寂しいと言うなら明日からでも同棲を始めさせるが。」
「ど、同棲はまだ早い!」
「同棲に早いも適正な期間もないだろう。」
「心の準備が出来てない!」
「ならそれはいつ終わる。俺はその、俺を模したぬいぐるみにですら嫉妬する。あまり俺の忍耐を期待するな。」
「う〜…。」
「おい、ぬいぐるみを抱きしめるな。」
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作者名:やたお | 作成日時:2023年4月20日 0時