42.意味深長* ページ45
『サドなのかマゾなのかはっきりしてほしい･･･』
「僕には二面性がある。つまり、どっちも好きだ」
腕から流れ出ている血をペロペロと舐めている。
どこか性的な意味を孕んでいるような舐め方であり、妙な気持ちにさせる。
「･･･腑抜けたこと言いやがって。お前は善悪の判断が狂ってやがる」
『褒めてる･･･』
「褒められた･･･。ほんと君たちは良い子たちだね」
「岸辺、お前はどっちの味方なんだ」
『もちろん、正輝の味方だ。命令すれば従うよ』
･･･どこまで信用できるんだか
まぁ、悩んでいても仕方ない。俺が圧倒的に不利なことに変わりはないからな。
「じゃあ縄を解け」
『ホイホイそれぐらい楽勝です』
裂けた腰の中に手を突っ込み、銀細工のようなナイフを取り出した。
すると、目にも止まらぬ速さで縄を切り付け、綺麗に解いた。
「･･･見ているだけとはね。何かしら止めるかと思いましたよ」
「流石にそんな能力は持ってないよ」
「･･･北村さん、あなたの目的は？」
「言っただろう？彼女に聞きたいことがあるだけだ」
「ならなぜ縛ったのですか？」
「あぁ、そのまま犯すためだよ」
数秒思考が止まる
はっと我に返ると、一気に血の気が引いた。
俺、そっちの趣味はないよ。ひぃ･･･死ぬ･･･
『騙してるだけだから気にしたら負け』
「正確には、岸辺さんが乗り移った状態で西園君を犯すのさ」
わけが分からない
岸辺ですら固まってしまっている発言だ。怖すぎる
『は･･･はぁ！？言ってること分かってる！？』
「分かっているとも。一石二鳥だろう？」
ダメだ、次元が違う。
こっちの戦意を全力で削いできやがる
『死んだほうがましだわ』
「もう死んでいるでしょう岸辺さん」
『比喩表現よ！』
「とりあえず、さっきみたいに彼とドッキングしてもらえないかな」
「自重してもらえませんか？」
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茄子2(プロフ) - 奏葉@TRPG廃さん» 応援ありがとうございます。是非、これからもお読みになっていただけると嬉しいです。 (2016年9月7日 16時) (
レス) id: 227a07cc88 (このIDを非表示/違反報告)
奏葉@TRPG廃(プロフ) - せ、世界観や文章、登場人物のぐじゃぐじゃな心情とか…もう、凄い素敵でした…！本屋さんにある小説くらい迫力があって一気に読み進めてしまいました。更新、是非頑張って下さい！陰ながら応援させて頂きます。 (2016年9月6日 17時) (レス) id: 3ff4ffe414 (このIDを非表示/違反報告)
茄子2(プロフ) - 霧憑 幻さん» ご指摘ありがとうございます。修正しました。 (2016年5月5日 22時) (レス) id: 45bd06207d (このIDを非表示/違反報告)
霧憑 幻(プロフ) - ページ2のほうで、「彼とうまくいってないのかな」でしょうか？「ないなかな」になってます (2016年5月5日 21時) (レス) id: a919ed2021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茄子2 | 作成日時：2016年4月22日 20時
