第八夜 ページ10
ブーデルがこちらに昨日の恨みを向けていると、
「んん?」
少女の切れた鎖に気づいたようだった。
「......キサマら、この上奴 隷を窃盗か? 重罪だぞ......?」
「僕ら何もしてませんっ......」
ここは、誤魔化したほうがいい。私はアリババに口裏をあわせることにした
「そーですよぉ、私達にこんな頑丈な鎖ぃ、切れるわけがないじゃないですかあ」
あ、これはやらかした。
「フン、白々しいわ、気に食わんガキどもめ......」
やっぱり気づくよねー
「キサマが1000金貨に借金を返せなかった時に、どうしてやろうかもう決めてあるんだぞ......?」
「聞きたいのか?ん?」
あっ、聴きたくないです。
「奴 隷にしてやる」
「奴 隷にして、生涯......一生!ワシの手で痛めつけてやるっ!お前もだぞ、そこの女!」
「解せぬ」
「奴 隷はツラいぞぉ〜、ん〜!?
こーんなことをされても、文句は言えんからな!!」
グイグイと少女の髪を引っ張る。
______ブチッ
何かが切れた音
一陣の風がアリババの横を通り過ぎる
瞬きをして目を開いた瞬間
「____ねぇ、私の嫌いなもの教えてあげようか。
人を見下して、バカにして、物のように扱う人よ」
鉄扇子をブーデルの首に突きつけ軽蔑の眼差しで見つめる。
理性はある、ただ体が自然と動く。
私は冷静にコイツをどうするかを考えた。
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推しは最強☆! - オモロイ (2020年8月20日 16時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
ガラスペン - おもしろいです! 更新頑張ってください!! (2014年12月9日 1時) (レス) id: 2f7b2271fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生ミント x他2人 | 作成日時:2014年6月16日 11時