第四夜 ページ6
アリババside
あのガキのおかげで、砂漠ヒヤシンスから逃げることができた。
みんなから口々に感謝の言葉をかけられたが、弁償代のことを思うとため息が盛大に出てくる......それにしても、
「さっきからお前、何やってんだよ?」
ずっと顔を真っ赤にして笛をフーフーしている。端から見たその行動は謎である。
「ウーゴ君が出てこなくて......アッ出たあ!
ウーゴ君が出てきたあ!!」
ニュルッと出てきたのは、青い肌の色をした、たくましい腕、胴体、脚......
人々が逃げ戸惑うが俺は確信した。
「(あれは伝説の...!?"ジンの金属器"!!
そしてこの女は"あの国の"......
まさかこんなチャンスに巡り合えるとは、
なんとしても俺の目的のために、まずはこいつらを味方につけてみせるぜ!!)」
そう誓うアリババだった。
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話し声で目が覚める。目をキョロキョロさせ周りをみると、知らない家に居た。
えーっと?女の子を助けようと穴に飛び込んでー、けど触手に捕まってー、(多分)殴られてー?
そこからの記憶がないッ!まぁいいか(よくない)。
「おっ、目が覚めたか」
声の方を向くと、さっきの男の子と運転手君がいた。声の主は運転手君らしい。
「ここまで運んでくれたの?ありがとう」
なんで家に運んだか知らないけど、ここは素直に礼を言っておく。
「いや、いいんだよ!命をかけて同じ敵と戦ったんだ。もてなさせてくれよ」
『もう友達だろ?アラジン、A』
随分と熱い歓迎に戸惑った。
それといつから友達になった。
そこからは三人で軽い自己紹介をした。
男の子はアラジン、運転手君はアリババだそうだ。
「ところで、お前のその目もしかして...」
ドンドンドンッ!
誰かが扉を叩く音がした。アリババが開けると、そこには一人の老人が立っていた。
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推しは最強☆! - オモロイ (2020年8月20日 16時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
ガラスペン - おもしろいです! 更新頑張ってください!! (2014年12月9日 1時) (レス) id: 2f7b2271fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生ミント x他2人 | 作成日時:2014年6月16日 11時