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第三十一夜 ページ32

突如として現れた青い巨人は一人一人をじっくりと見ていき言葉をかけていった。

この巨人は誰なのか、何をしているのか全く理解不能である。


アリババはジーっと長い間見られたあと、
「プッ...」と含み笑いされていた。


青い巨人の気持ちが分からなくもない。


「ふう。さて他には......?

......おお、お主がおったな」

「え、えっ?......私?」


巨人の鋭い眼光にあてられて、体が強張(こわば)る。


「フム......器としては申し分なし、じゃが......」


え、終わり?終わりなの?

すっごい意味深なことを言われた。

「じゃが......」の続きはどうなった。


そして、シュルルルと巨人が小さくなった。

それでも、まだ私たちにとっては、巨人サイズだった。


「おお......?これはこれは......!

____『マギ』よ」


驚いたことに巨人がアラジンに対して頭を下げた。

知り合いなのだろうか?

でもその前に、アラジンは一体何者なんだろう?



アラジンの笛がモゾモゾと揺れ、ウーゴ君が出てきた。

巨人はウーゴ君のことを知っているようだったが、ウーゴ君自身に口止めされていた。

それからしばらく、巨人とウーゴ君は話していた。身体で。







「我が名はアモン。礼節と厳格から作られしジンです」


身体での会話が終わると、アモンはそう名乗った。


「そちらでいうところの迷宮の...主(ぬし)たる私の元へたどりついた、あなた方の......
迷宮完全攻略を...認めます!」


「「!!...や、やったー!!」」


フニャラと地面にへたり込む。


「お、おい、A!大丈夫か?」


迷宮完全攻略と言われて、一気に体の力が抜けた気がした。

そして、だらしなく地面に寝っころがる。


「うん...大丈夫大丈夫......しばらくこのままでいさせて......そんなことより、お宝集めてきたら?」

そう言うと目を輝かせて「おうよ!」と言い、走っていった。単純なヤツ。



......少しだけ無茶をしてしまっただろうか。

なんかだるいし、瞼(まぶた)が重い。



ちょっとだけ眠ろうとしたときドォン、と床から突き上げるような、揺れが起きた。

そのせいで、眠気が完全に吹っ飛んでしまった。何だよ、全く。

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設定タグ:マギ , 原作沿い(漫画) , 野生ミント   
作品ジャンル:アニメ
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推しは最強☆! - オモロイ (2020年8月20日 16時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
ガラスペン - おもしろいです! 更新頑張ってください!! (2014年12月9日 1時) (レス) id: 2f7b2271fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:野生ミント x他2人 | 作成日時:2014年6月16日 11時

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