第二十四夜 ページ25
「まぁ、こんな感じで三日に一回、アルハさんのところに行ったんだよ」
「へー、でも町を見て回るならすぐ終わるんじゃないか?」
「だからね〜、稽古つけてもらったの。
アルハさんレームで剣闘士、っていうのをしてたらしくてね。めちゃくちゃ強かったらしい」
ちょっと自慢げに言ってみる。
「どんなこと教えてもらったんだ?」
「それは〜......んっ?なんか聞こえない?」
二人揃って耳を済ませる。
ピチャン、ピチャンという水音に紛れて、カツーン...カツーン...と規則的な音が聞こえた。
「......なぁ、これって」
「足音、だよね......?」
しかも、だんだんこちらへ近づいてきているようだ。
「ちょっと俺、見てくるわ」
「あ、うん......気をつけて」
ところで、アラジンは大丈夫だろうか。ふと横を見ると先程より顔色がよくなっていた。
「(これならどんな相手でもアラジンが起きれば、どうってことない)」
そんなことを考えていると、アリババが帰ってくる足音が聞こえた。
そう思って顔を上げた。
「......え?アリババ、その後ろの娘って昼間に会った娘だよね?」
「え......は?なんで、ここに......」
「いやいや、アリババが連れてきたんでしょ?」
「ちげーよ!多分勝手についてきたんだ!」
二人でワイワイギャーギャーしてると、聞いたことのある男の人の声がした。
「こんなところにいたのか。手間かけさせてくれたな」
コイツ確か、社長の言ってた変態野郎(ジャミル)か。
そして、この娘はコイツの奴 隷か.......
あー、アイツのこと思い出してイライラしてくる。
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推しは最強☆! - オモロイ (2020年8月20日 16時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
ガラスペン - おもしろいです! 更新頑張ってください!! (2014年12月9日 1時) (レス) id: 2f7b2271fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生ミント x他2人 | 作成日時:2014年6月16日 11時