第十夜 ページ12
「おー、着いたみたいだね」
そう言って私はウーゴ君から飛び降りる
「おまわりさんたち、もう見えないね!」
「見ろっアラジン、A、迷宮の入り口
だ!!」
「へえ、これが迷宮の入り口かあ」
興味本位で触ろうとすると、アリババに邪魔された。
「馬鹿野郎!これは迷宮の聖門っていってな、あの膜に指一本でも触れたが最後、挑戦者は強制的に迷宮の中に引きずり込まれちまう!!
......そして、ほとんどの者は帰ってこれねぇ!!」
「まさに死への入り口なんだ......!!」
説明ご苦労様。
アリババはそろそろと近づき、様子を見ようとしているが、そんなのは関係ないと言わんばかりに、アラジンが彼の背中に激突。
アラジンとアリババは二人仲良く迷宮へ入
っ......引きずり込まれていった。
「......あれー?私、置いて行かれてる気がしなくもないけどそんなことはないと信じ大人しく引きずり込まれよう」
自分に言い聞かせるように独り言を言う。
よしっ、と気合を入れて私はゆっくり迷宮に引きずり込まれていった......
○○○
なんだかふわふわするなあ。
......って水の中!?そういえば息も苦しい。
慌てたら元も子もないので、自身が吐き出す泡を辿っていくと、予想通り水面に出た。
すると、もう床があり八芳星が描かれていた。
キョロキョロと辺りを見渡すと二人がいない。
私より早く入ったはずなのに、おかしい。
「まさかまた、置いていかれた!?」
いやいや、あの二人に限ってそんなことはないだろう......多分。てことは私が一番?
なんでだろうと考えたが迷宮だから、ということにしておこう。
それにしても、
「くしゅんっ、寒っ!火ぃおこそ......」
だが、こんな狭いところで火はおこせない。
開けた場所に出るため、光に向かって進む。
明るい場所に出たが、眩しくてまともに目が開けられない。やっと慣れて目を開いてみると......
「うわ、綺麗......!」
見たことがない景色が広がっていた。
岩肌は煌めく宝石のように輝き、そこに生えている植物は生命力に溢れていた。
よく見ると、奥の壁には人が通れる位の穴が無数にあった。うーん、多分どれかを選ぶんだろうけど、それは二人が来てから考えよう。
「それよりも、火おこさないと......」
腰の物入れから、道具を取り出し私は火を起こし始めた。
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推しは最強☆! - オモロイ (2020年8月20日 16時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
ガラスペン - おもしろいです! 更新頑張ってください!! (2014年12月9日 1時) (レス) id: 2f7b2271fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生ミント x他2人 | 作成日時:2014年6月16日 11時