体質6 ページ6
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待って、どうして、えっ？
なんであの人の隣に？
そう一人で混乱していると、先生が口を開いた。
「うんうん、でもさっき先生は説明したよ？『席空いてなくてツッパリ共の隣になる』って。そしたら鈴森さんが『大丈夫』って答えたんだよ？」
………………。
あ、あの時だ……！職員室で先生の話を聞いてなかった、あの時だ……！！
どうして聞いてなかったんだろう……人の話はよく聞きなさいって、小さい子でもできることを……。
ほんと、数十分前の私をめちゃくちゃ恨む……ちゃんと聞こうよ……。
と、何もかもを投げ出しそうになったその瞬間、先生が救いの言葉を述べてくれた。
「どうする？席替える？」
……か、替える！今すぐ替える！！
そのときの私の顔は、きっと希望に満ち溢れていたんだろう。
私が即答しようとしたとき、どこからか視線を感じた。
その視線の方向を見れば。
ぶつかった方がニコニコと笑顔で手招きをしていた。
こ、これはもしや、逃げたら殺す、という意思表示……？
ひえぇ、逆らったら殴られる……。大人しく言うこと聞かなきゃ……。
そう思った私は、静かに。
「イエ、ダイジョウブデス……」
と答えた。
いや、何一つ大丈夫なんかじゃないんだけどね。
私は静かにぶつかった方の隣に座った。
目立たないように、私はこれっぽっちも喧嘩するつもりなんてない、と訴えるように。
しかし、そんな思いは届かず。
「俺、三橋貴志。よろしく、A。」
三橋さんは、爽やかにニコッと笑って私に挨拶をした。
……案外、常識のあるいい人かもしれない。
安心しかけたその瞬間、思い出される前の学校での思い出。
そうだ。
確か、
この三橋貴志さんという人も、安心させて後からひどいことをするタイプの人かもしれない。
……怖い。
無意識にそう思った私は、三橋さんから顔を背け、横髪で隠しきれてない顔を隠しながら。
「は、い、よろしくお願いします……」
と小さな声で言った。
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ぽちこ(プロフ) - あの話はかなり初期の頃だった記憶があります（西森先生の描き方が）相良君との絡みも楽しみにしています(^^) (2019年1月24日 20時) (携帯から) (
レス) id: 1eeed30fc4 (このIDを非表示/違反報告)
なしは(プロフ) - ぽちこさん» コメントありがとうございます！強盗の回は本当にお気に入りで、どう絡ませようか悩むことが楽しかったです(*´∀｀笑) もう少しでパート2に移行しますが、続編でもどうぞよろしくお願いします(*^_^*) (2019年1月24日 13時) (レス) id: 7e481143a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただいてます(^^)
強盗のくだりは原作で読みましたが面白いですよね。
お話の更新をお待ちしております(^_^)v (2019年1月22日 23時) (携帯から) (レス) id: 1eeed30fc4 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - なしはさん» カッパが似すぎてて面白いですよねw頑張ってください！ (2019年1月15日 3時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
なしは(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» コメントありがとうございます！そうなんです、強盗の話は伊藤が少し可哀想なのが面白くてお気に入りなので、書いてみました(*^^*)応援ありがとうございます、更新頑張ります！ (2019年1月14日 21時) (レス) id: 7e481143a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なしは | 作成日時：2018年12月7日 22時
