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You and Me (芥川 龍之介) ページ9

ー夢主sideー


夢を見ていた。


過去の夢を。


自分の異能で両親を殺した時の夢を。


金縛りにあったみたく動けなくなる。


其処迄は良いんだ。

でも…


其の後…


その過去が


私の部下、芥川君に


バレてしまう。


罵られる…


嫌われる…


見放される…

其処で夢は終わる。

どうしても此処で起きてしまう。


涙で濡れた顔。
汗でグシャグシャの服。
窓から入って来る光。
正確に動く、時計の秒針。

其れら全てを見て初めて目が覚めたと気付いた。仕事に行かなきゃ。





ー芥川sideー
Aが来なかった。遅れて来るというのは何度か有ったが、来ないというのは初めてだ。

中原幹部に聞いてみても
「あぁ、彼奴か。家に行けば、全部…分かるぞ。手前が彼奴の過去を知りてぇなら、…行けば良い。嫌なら、俺が行くけどな。」

訳が分からなかった。行きます とは伝えたが足が進まなかった。何となくAの過去に土足で踏み込んでいく様な感じがしているからだ。

Aの家の前迄来て、チャイムを鳴らす。
少しして 今…開けるね と小さな声が聞こえた。




ー夢主sideー
やっと、落ち着いて来た。動こうと思った時チャイムが鳴った。また、中原幹部かなぁ… 本当は此処迄気を使ってもらいたく無いんだけどな。
今…開けるね そう一言言って玄関へと向かった。
扉を開けた瞬間自分でも、声が出たんじゃないかっていう位吃驚した。其処に居たのが、芥川君だったからだ。
「Aさん。大丈夫ですか?中原幹部から行って来いとのことで…」バタッ
其の瞬間、私は倒れた。



ー芥川 sideー
「Aっ!大丈夫か!」
Aが倒れた。勝手に他人の家に入るのは初めてだが、今はそんな時では無かった。
Aは自分でも運べる程軽く、とても火照って熱かった。
取り敢えず、ベッドに運びそっと寝かせた。涙が出ていた。中原幹部の言っていた過去の夢でも見ているのだろうか…

30分程待って居るとAが起きた。
『待ってたんだ。御免ね…倒れちゃって。中原幹部から聞いたでしょ、私の…過去。此の世界に居たら良くある事だよ。』
「中原幹部からは、聞いていません。自分で聞けと… 過去を教えてくれませんか…」
『良いよ。教えてあげる…』
そう言ったAの顔は、とても哀しそうだった。


『私ね、自分の異能で家族を殺したの…。』
確かによくある話だった。
『でも、齢六つの子には…きついよね。目の前で大好きな家族が死ぬのを見るのは…』

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加奈 - 身動きがとれない。 (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 誰か、私を愛して欲しい。退屈だから。 (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 太宰さんを異能で大人しくさせて抱き締めるぞ? (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 太宰さんの事大チュキです。多分。 (2020年6月4日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - キスして欲しいの? (2020年6月4日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこの耳 | 作成日時:2020年1月11日 20時

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