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8の巻 ページ8

ガラガラ。



心の準備ができないまま、

テンゾウに強く手を引っ張られて、

カカシの病室に足を踏み入れる。


相変わらずイチャパラを読む彼の姿を見て、

涙がちょちょ切れそうになった。


タイミングがいいのか悪いのか、

病室には自来也先生も。



カカシ「......!」



二人とも――いや、

主にカカシは私の姿を捉えると、

時が止まったかのようにフリーズした。


自来也「......ようやく(・・・・)、帰ってきたかの」

A「......」


テンゾウ「ようやく(・・・・)?」


自来也「実はわしも知っておった、Aが生きていることは。

ナルトと修行の旅に出とるときにな、何度か会ったんだ」


自来也先生は情報収集のプロだ。


旅をするうちに、

先生は私が生きていることを確信したらしく、

先生が独自で間村を見つけ出し、

食料やら何やらを届けに、

わざわざ山奥の村まで

会いに来てくれていたのだ。


カカシ「なんで......」


自来也「ん?」

カカシ「なんでそれを俺に言わなかったんですか!」


A「......」


怒りの籠もった声を上げるカカシを、

久しぶりに見た。


自来也「言ったら、お前はAを連れ戻そうとした。

違うか?」

カカシ「っ......」

自来也「サスケの里抜けで、里はあんなことになったんだ。また無理に連れ戻そうとして、お前らが負傷してもらっても困るからの」


カカシ「......」


私も、

そう思って彼らには

“死んだ”と伝えてもらった。


良かれと思ってやったことが、

彼らにとって吉と出たのか、

凶と出たのか――。


綱手「カカシ、Aが話があるらしい。だからここに連れてきた」


カカシ「......」


テンゾウに背中を押されて

カカシの前に来た私は、

俯いたまま

顔を上げることができずにいた。


ナルト「A、大丈夫だって。カカシ先生が受け止めなくても、俺らが受け止めてやっからよ」

カカシ「いやいや、受け止めないっていつ言ったのよ......」

ナルト「そんな顔してるってばよ」

カカシ「してません」


ナルトとカカシの言い合いをよそに、

なんの話から切り出そうかと悩む。





【......まず、最初に】

9の巻 《零尾の人柱力》→←7の巻



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ri_ta0077(プロフ) - kyokapi23さん» kyokapi23さん、コメントありがとうございます!楽しみにしていただいてすごくうれしいです、がんばります! (2018年7月8日 17時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 疾風伝篇楽しにみにしてました!続編おめでとうございます!これからもこの作品を楽しみに待ってます! (2018年7月8日 8時) (レス) id: 8d4ba9d346 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NASHI | 作成日時:2018年7月6日 21時

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