43の巻 《奪われた永眠》 ページ43
A「あいつ......」
あの方向だと、
隠し墓に向かっているのか。
ナルトのことだ、
適当に森の中を歩いているに違いない。
ハァ、
テンゾウに“一人で動くな”と
何度も注意されたろうに。
懲りない奴だ。
結界の上にあぐらをかいて座り、
あー、と天を仰ぐ。
A「めんどくせぇ......」
やがて、
どこからかドカーンと大きな音がした。
反射的に隠し墓を見下ろすと、
地面に大きな爪痕があった。
A「チッ、あいつ......！」
ナルトは影分身で、
相手は風の性質変化を利用して
風遁術を繰り出している。
ほう、あんな術があるのか。
間眼で完璧にコピーさせてもらおう。
ボフン。
鋼夜「オイ、止めねぇのか？」
戦闘の流れをしばらく観察していると、
頭の上に鋼夜が姿を現した。
A「ただ今、コピー中」
鋼夜「ったく、あの術も知らなかったのか？お前」
A「風遁とか、あんまり使わねぇし」
だが、
ナルトが修行で
風の性質変化を極めているのにつられて、
私も風遁術に興味が湧いてきた。
にしても、
ナルトの相手をしているあの男の子。
格好からして、
火の寺の者か。
ならば、
運悪く遭遇してしまった二人が
墓の中から棺桶が消えていることに気付き、
犯人はお前かと押し付け合ったのち
喧嘩に発展した、
といったところか。
鋼夜「ほら、テンゾウとやらが来たぞ」
A「あ、ホントだ」
ヤマト班と火の寺の人が、
ナルトと男の子のそばに駆け寄っていく。
声は聞こえないが、
ナルトと男の子は
懲りずにまだ火花を散らしている。
【似てるな、この二人】
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ri_ta0077(プロフ) - kyokapi23さん» kyokapi23さん、コメントありがとうございます！楽しみにしていただいてすごくうれしいです、がんばります！ (2018年7月8日 17時) (
レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 疾風伝篇楽しにみにしてました！続編おめでとうございます！これからもこの作品を楽しみに待ってます！ (2018年7月8日 8時) (レス) id: 8d4ba9d346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NASHI | 作成日時：2018年7月6日 21時
